木彫りのまち 井波
富山県の南西部に位置する南砺市は、合掌造りの五箇山や、
田園に広がる散居村など豊かな自然と日本の原風景が今に残るところ。
そんな砺波平野の南端にある”井波”は古いまちなみが残り、
歴史と文化が息づく日本一の木彫りのまちといわれています。
まちの中心部にある井波別院「瑞泉寺」の門前町として栄え、
250年余の伝統を誇る井波彫刻の粋を集めた木彫り細工が
随所にみられるというその「瑞泉寺」もまた魅力のまち。
初訪問でしたが・・・走る高速道路は途中から激しい雨になり、
着いたまちなかも土砂降りの雨でした ><;
しばらく雨が止むのを待ち、小降りになったところでまちなか散策、
まちのメイン通りになる”八日町通り”に出ます。
「瑞泉寺」に向かって真っすぐに続く奇麗な石畳の通り!
建ち並ぶお店のどこかにいろんな”木彫りにゃんこ”がくつろぐという ^^
そしてまち筋には多くの彫刻工房が軒を連ねます。
店先にも見られる木彫り
工房では見学も可能ですが、とにかく雨がやみません、
気持ちが先を急がせます ^^;
通りの突き当りが瑞泉寺の”高岡門”、
ここで再び激しい雨になり立ち往生 ><; 山門前のお店でしばし雨宿りも、
さらに激しくなるばかりで思い切って拝観に出ます。
その山門(大門)・・・大きいです ^^;
江戸後期天明5年(1785)起工、文化6年(1809)上棟式、完成。
総欅・重層入母屋造りで楼上には木造釈迦三尊を安置。
右にあるのは寛政4年(1792)建立 の式台門(勅使門)で、
平成17年(2005)に200年前の状態に復元されている。
山門に戻って境内拝観です。
山門正面の彫り物は”雲水一疋龍”
門を受付前から降りしきる雨のなかの本堂遠望。
明徳元年(1390)本願寺第五代綽如(しゃくにょ)上人の開創。
明治18年(1885)に再建、本尊は阿弥陀如来。
単層入母屋造りで北陸随一の大伽藍だそうですが、内部は撮影禁止 ^^;
本堂内見学の後は渡り廊下で「太子堂」へ。
大正7年(1918)に井波建築、彫刻、塗師の技を集めて再建された、
という建物ですが・・・その彫刻
正面向拝上手狭(たばさみ)の彫刻
向拝屋根を支えるように左右に突き出た部分
こちらは側面上方蟇股(かえるまた)の彫刻
多分に装飾性の強い彫刻が施されているそうですが・・・? ^^;
欄間と虹梁部(でいいのかな?)に施された彫刻。
堂内には太子才の尊像が安置されていて、
7月末に行われる聖徳太子絵伝の絵解き説法でも有名だそうです。
激しい雨はやむこともなく屋内から眺める「鐘楼堂」、
こちらも北陸随一の大きさを誇るという・・・。
南砺市井波のまち、豪雨でまちなか散策は止めましたが、
周辺には絹織物で栄えた城端(じょうはな)、市場町福野、椿の里井口など
魅力的なまちがあり、あらためて訪れたいところです。 📷 4日
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