佐屋街道 佐屋
愛知県愛西市佐屋町は旧佐屋街道(佐屋路)の宿場町ですが、
残念ながら今はその面影は何もありません。
佐屋街道もブログを開設したすぐに歩いたところで、
ここも芭蕉ゆかりの地といえば・・・ゆかりの地。
さすがにこの暑さで通し歩きは止めましたが ^^;
芭蕉「水鶏塚」と、わずかな宿場の名残りを訪ねてみました。
名鉄「日比野駅」から南に少し歩き、
旧街道に出て西に向かうとすぐに内佐屋交差点。
交差点を南へ折れるとある「佐屋海道址」碑です。
ここから佐屋宿までは約1kmほど、
須依の交差点で右折すると旧佐屋宿です。
集落の途中にある「水鶏塚(くいなづか)」への道標。
先を急ぐと見落としてしまいそうですが、
もちろんここは立ち寄ります ^^;
細い道を100mほど行くとある「水鶏塚」。
少々落ち葉があって荒れてはいますが ><;
奥に「水鶏鳴と人の云へばや佐屋泊 芭蕉翁」の碑があります。
元禄7年(1694)5月、江戸から故郷伊賀の国へ帰る途中に、
佐屋の門人、山田庄佐衛門邸に泊まったときに詠んだ句。
旧街道に戻って
さらに西へと行き、次の交差点に出る手前に
「左 さや舟場道」の石柱があります。
この辺りが元舟場所前で旅籠屋があったところ。
この後ろは民家のブロック塀ですが
そこには”きこくの生垣”の案内板があります。
案内によるとこの生垣は
「尾張名所図絵」にも描かれているもので
”いこく”とはカラタチのことだそうです。
道を挟んだ北側には「佐屋代官所址」がありますが、
代官制度が出来たとき、
その最初の代官所がここ「佐屋代官所」であったとも。
さらに交差点を挟んで小さな公園がありますが、
その横を西(見える右側)に行けば木曽川へ。
南(左側)の道を行けば弥富から桑名へ続きます。
その公園の南端にあるのが「佐屋三里之渡址」碑。
昔はここまでが川だったため、ここが佐屋街道の終点。
ここから桑名までは水路3里の船旅でした。
「佐屋街道」(佐屋路、東海道佐屋廻りとも)。
熱田の宮宿から岩塚、番場、神守宿(津島市)を通って、
佐屋宿までの陸路6里と、桑名までの水路3里の合わせて9里。
東海道の海上7里(28km)より2里ほど長い道程ですが、
荒天による船止めや、船酔いを避けた旅人で賑ったという・・・。
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