十三街道十三峠越え・業平道
在原業平が河内高安の女性に会うために天理の櫟本(いちのもと)から
通ったという業平道。大和側は太子道や奈良街道が重なるところもあります。
大和側は少し歩いたこともあり、この日は河内へと向かう初めての道、
平群(へぐり)から十三街道で生駒山系の十三峠越えを歩いてみました。
業平が大和から八尾市神立(こうだち)にある玉祖神社(たまおやじんじゃ)
を参拝した際、茶屋筋に住む娘を見染めしばしばこの道を通ったという道。
初めて生駒山系を越える歩きですが、
まずはスタートの近鉄生駒線平群駅から
駅の中心部?に出て、
正面に見える生駒山系の十三峠(じゅうさんとうげ)を目指します。
役場を過ぎて龍田川を渡るとすぐに峠へと向かう道へ
緩やかな坂道を行くと国の重文指定の「藤田家住宅」があり、
その傍の道を通り過ぎると道は次第に山道へ入り高度を上げていきます。
福貴畑の集落を過ぎるあたりから眺める景色
横断する道路は”信貴フラワーロード”
この辺りは小菊の畑が多くあり その中を縫うように峠を目指します。
左手に「杵築神社(きづきじんじゃ)」を見ると平群の集落も終わり、
あとは峠へと最後の登り、といっても緩やかな坂道 ^^;
登りきると信貴生駒スカイラインの下に出ます。
道はスカイラインをくぐって側道のハイキングコースに入りますが、
いったんトンネルの先でスカイラインの上に出ます。
スカイラインに沿って続くハイキングコースに出ますが、
ここが「十三峠」で十三基の塚が並ぶ「十三塚」。
思っていたよりちょっと視界がない峠でしたが・・・
まずは第一目的を達成 ^^ここから戻って河内へと下ります。
八尾側の十三街道、猛烈な下り斜面の道に
歩き始めはただのハイキングコースかと思いましたが ><;
雨上がりで滑る道に一苦労しながらまずは最初の「水吞地蔵尊」に到着
山の中腹にあるお堂ですが・・・
本堂の前から眺める景色に驚きました!
はるかに大阪の市街地まで 見渡せる見事な景色です。
一息入れさせてもらって・・・急斜面の道を下ります。
建ち並び二体の仏像は神立の地蔵堂から水呑地蔵まで続く、
33か所に立てられた66体の石仏とか。
さてここを通った業平の恋物語ですが ^^
在原業平が大和から十三峠を越えて河内高安にある玉祖神社(たまおやじんじゃ・
八尾市神立5丁目)に参拝するとき、神立(こうだち)の辻にある
茶屋の娘・梅野を見初め、その後しばしばそこに通うようになります。
業平は、来るときはいつも決まって、近くの松の木から笛を吹いて
梅野に合図をし会っていました。
急坂を下ったところにあるその「神立茶屋辻」跡
あるとき、笛を吹かずに梅野の様子をなにげなくのぞくと、
梅野が自分でご飯をよそっていたことから、業平は急に興ざめし、
笛を玉祖神社(たまおやじんじゃ)に置いて帰りました。
梅野はそれに気づき、業平の後を追いましたが見当たらず、
悲しんで近くの渕に身を投げたという・・・。
その説明の要約が石柱横の石碑に書かれています ^^
在原業平が残したと伝えられる笛は一節切(ひとよぎり)の笛として、
この先の「玉祖神社」に保管されているという。
茶屋辻から南へすぐのところにあるその「玉祖神社」。
ここが第二鳥居で、第一鳥居はここから西に1.5kmほどの
国道170号線(東高野街道)沿いにあるそうです ^^;
本堂拝殿
在原業平が天理の櫟本から参拝に来たという「玉祖神社」。
大和と河内を結ぶ「十三街道・業平道」の歩きはここまででした。
ここから近鉄「服部川」駅へと向かいましたが、
こちらにも「歴史の道」がありあります。 またいつか ^^ 📷 10日
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