旧東海道 小田原から大磯
芭蕉の「野ざらし紀行」を追っかけて歩いた東海道ですが、
すでに京都から小田原までを歩き日本橋まではあと80kmほどを残すだけでした。
小田原から先、東京まではもう歩かないと決めていましたが、
このところ無性に歩きたくなり、それなら旧東海道で再開しょうと ^^;
急遽、小田原から大磯までの歩きに出かけました。
街道歩きの感を取り戻すにはちょうどいい距離でもあり、
小田原駅10:38着と、新幹線のおかげでできる日帰りの旅です ^^
駅前からお堀端通りを南へと歩き国道1号線(旧東海道)へと出ます。
「御幸の浜」交差点で今回は東へと向かいますが、
すぐ先で国道と離れ旧道(かまぼこ通り)へと入ります。
すぐにある「明治天皇天皇宮ノ前行在所跡」は清水金左ヱ門本陣跡で、
この辺りは脇本陣跡もあり小田原宿の中心部だったところ。
浜町で道はカギ型に折れ、新宿(しんしゅく)交差点で再び国道に合流
山王口手前にあるのが「江戸口見付・一里塚跡」ですが、
この先は何も見どころのない国道歩きが続きます。
山王口にある”小田原まちしるべ”は小田原宿の出入り口
ここから江戸日本橋までは83km。
この街道歩きは先何もない単調な国道歩きが続きますが、
越えるえる川は酒匂川(さかわがわ)。
江戸時代、この酒匂川には橋がなく、
川越し人足によって川を渡らなければならなかったという難所だったと。
この先、小八幡には「小八幡の一里塚」の案内板があります。
小田原から江戸への二つ目の一里塚でしたが、載せていません ><;
次の森戸川を渡って国府津(こうづ)に入ります。
右に付かず離れづで続く西湘バイパスと相模湾ですが、
国府津の駅前から海岸に出ることができます。
少しの休憩を兼ねて立ち寄りました国府津海岸 ^^
目の前に広がる相模湾ですが・・・ここはサーフフィッシングの聖地とか。
右に見えるのは真鶴半島と岬でしょうか ^^
しばしの休憩で戻る街道
国道歩きとはいえ、少しは街道らしい雰囲気のある道もあり
「大山道」への案内道標を見ると「車坂」の入り口、
緩やかな坂を上り下って次の中村川を渡ると押切の坂下。
押切坂から集落を抜けたところにある「史跡東海道一里塚の跡」碑。
ここは江戸・日本橋から18里(78km)とあります。
すでに二宮町へと入っていましたが ><;二宮駅前を過ぎ
「六所神社」の大鳥居を見て次の国府新宿の交差点でふたたび旧道へ入ります。
ここからは長い旧道歩きが続きます。
静かな旧道をしばらく行くとある「国府本郷の一里塚」、
ここで江戸・日本橋までは17里(68km)。
小田原からは4つ目の一里塚で、塚間では12km来たことになります。
静かな街道歩きを楽しんで「大磯城山公園」・「旧吉田茂邸」を見ると
再び国道1号線に合流。
その国道に架る「切通し橋」。
歩いて来た国道1号線は城山のすそ野を切通して付けられています。
また、川は”血洗川”で、 源頼朝に仕えた梶原景時の子にまつわる伝説もあるという
ちょっと曰くのある川にかかる橋でした。(来た道を振り返って ^^;)
ここまでくると大磯の宿まではあと少し。
国道が二手に分かれる一方通行のところまでくると、
右側に続く大磯の松並木が見えてきます。
右手に「明治記念大磯庭園」を見ながら、
見事な松並木が残る旧道で今回初めて味わう街道歩きの醍醐味でした ^^
そして松並木の中にあった「上方見付」の案内板。
宿の出入り口に置かれた見張り番所で、こちらは京口になる上方見付跡。
界隈には多くの見どころがありますが、それはまたの機会にして・・・
鴫立沢交差点に到着!
鴫立庵(しぎたつあん)を右に見ながら今回はここまで、
旧道を離れて左手、JR大磯駅へと向かいました。
宿間の距離は約16kmですが、駅間の歩きを入れて約18kmほど。
久しぶりの街道歩きを楽しみました ^^
次回はいつか?ここから江戸・日本橋を目指します。 📷 19日
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