2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« コウヤボウキの冬芽 | トップページ | 初詣 »

2021年1月18日 (月)

八風道

年が明けてそろそろ初歩きでも出かけようと思っていたら、
近隣県に続いて三重県でも独自の緊急警戒宣言でが出てしまいました。
県をまたぐ外出は自粛をということで、この日は近場で街道歩きをと 、
伊勢と近江を結ぶ交易の道として古くから利用されていた「八風道」です。
いつもながら神社仏閣や道標に常夜灯ばかりの道歩きですが、
今回は通り過ぎて来た集落を中心にその道筋を紹介してみます。

スタートは四日市市富田一色

Happur01
ここは江戸後期から運河として多くの蔵が建ち並び、
船の出入りも多く「塩役運河」とも呼ばれていたところです。

Happur02
道の起点はこの「開運橋」

現在はその開運橋によって閉切られ、
運河は「水と緑のせせらぎ広場」として整備されています。
八風道はここから北西に向かって歩いて行きますが

Happur03
最初の集落は西富田

この道は三重県側を八風道、滋賀県側を八風街道ともいわれていて、
四日市市の富田一色を起点とし、西富田(東海道)から大矢知、平津を経て、
菰野町の田光で巡見道に合流、その先は八風峠を越えて滋賀県に入り、
八日市から武佐(中山道)へと続く道。伊勢と近江を結ぶ重要街道でした。

ここでは旧東海道と交差すると旧道らしき道から下さざらい町の賑やかな道へ。
その先で北勢バイパスをくぐってふたたび静かな道になると

Happur04
大矢知の集落へと入って行きます。

Happur05
すぐにあるのがこの道標、
文政3年(1856)の建立で南面には「左 たどみち」と刻まれています。
ここで旧道は右折しますが、ちょっと立ち寄りで直進 ^^

Happur06
三岐鉄道の線路を越えたところにある「大矢知興譲小学校」。
ここは文政6年(1823)、松平忠義の武蔵国忍(おし)藩への転封により、
代官所(陣屋)が置かれたところです。


Happur07
旧道に戻って、次の平津町は旧道の面影を見ることができます。
この先は朝明川に沿って行く道にまりますが、この日はここから天気が急変、
強風と雨のなか、急遽この先の三岐鉄道「暁学園前」駅で中止しました ><;

Happur08
ここからは翌日の歩きになり暁学園前駅からの再開です。
道は朝明川沿いを西へと進み、正面には鈴鹿の山脈が見えて、
川の先には菰野町田光の先で越える八風峠もうっすらと ^^

Happur09
川沿いを進むこと15分ほどで山城町に。
この辺りも旧道らしい道筋ですが、すぐに県道622号線に出ます。

道はいったん南へと下り、すぐ先で「あさけが丘団地」へと入りますが

Happur10
広い団地の中心部を通りすぎるとある「神崎の常夜灯」。
ここで初めて「八風道」の案内板がありました ^^

このあと国道365号線を渡ると保々の工業団地脇を行きますが、
これが少し分かり難い道で初めて道を外しました ><;
戻って道は工場の塀沿いにある野道へと入ります。

Happur11
先に見えるのは新しくできた新名神高速道、その下をくぐります。
間違えた道を行っても先で合流しますが、ここはしっかりと旧道を ^^;

Happur12
高速道をくぐった先は中野町

Happur13
右手に専照寺を見て集落を抜けるとのどかな農村の風景が広がりますが、
ここからしばらくは田園地帯のなかを抜けて行きます。

Happur14
田園地帯を抜けた先で県道621号線に合流、
少し歩いてすぐに県道を離れると菰野町永井の集落です。

Happur15
集落のなかほどにある西信寺の先には大きな碑がありますが、
これは「倚水の記念碑」で、永井が生んだ「池坊」の先駆者
田中倚水の碑とありましたが・・・ 詳細は省きます ^^;

Happur16
すぐにミルクロード(県道140)に出ると、その先で県道616号に合流、
朝明川を八風橋で渡り、すぐに右左折すると道はふたたび北西へ向かいます。
もう鈴鹿の山脈が目の前に迫ってきました ^^

Happur17
菰野町小島(おじま)の田園地帯から見る左に釈迦ケ岳、
右の竜ケ岳と間にある丸い福王山の奥が八風峠。
ここから道は田光川に沿って行きますが・・・まもなく田光です。

Happur18
小島の北、国道306号線手前の角にある道標

Happur19
すぐに国道306号線田光の交差点ですが、渡って少し先

Happur20
ここが八風道と巡見道(左右に延びる道)の合流する「田光札の辻」。

八風道はここからさらに進んで八風キャンプ場からの峠越えになりますが、
それはまたの機会に(越えれるかどうか?ですが) ^^;
今回はここまででした。   📷16・17日

« コウヤボウキの冬芽 | トップページ | 初詣 »

歩く・街道」カテゴリの記事

コメント

 好好爺様 こんばんは。
新型コロナ騒動で、出歩きもままならずですね。
お元気で「八風道」の記、安心いたしました。お陰様で知らない土地を・・・
物珍しく拝読しております。何せこちらは朝から吹雪。出かける予定も、先へ延ばしました。
この時季、雪も無く・・・羨ましい!!
行って観たくなりますね! 楽しみにしております。ありがとうございます。

hiro さん
コロナの自粛で年明けから山歩きばかりでしたが、
ブログも更新したいと、久しぶりに近場で少し歩いてきました。
街道歩きも自己満足だけですが、
歩いてみるとまた知らない発見もあり楽しいもんです ^^
小樽は雪が続いて本格的な冬を迎えているようですね。
今はまた出かけられる日を待つだけですが、
寒さもますます厳しくなるおり、どうかご自愛ください。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« コウヤボウキの冬芽 | トップページ | 初詣 »