熊野古道 始神峠
峠道を中心に、気がむくままに歩いている「熊野古道」ですが、
今回は人気の峠のなかで残していたひとつ「始神峠(はじかみとうげ)」。
この峠道は車でアプローチができ、距離的にも比較的短く、
江戸道と明治道を周回して駐車場に戻れることもできるため、
交通機関の時間を気にすることなく楽しめる道です ^^
とはいえ、次のことを考えるとできれば少しでも先へと歩きたい・・・と、
この日はまず峠を越えて船津駅まで行き、
三野瀬駅まで戻ってふたたび駐車場まで歩くコースでした。
ただ、昼間の列車は2時間に1本しかなく、時間に余裕が必要です^^;
スタートは宮川第二発電所の裏手にある”始神さくら広場”から。
案内板と綺麗なトイレがある広い駐車場から、
発電用給水管が見える山を見ながら発電所の横を抜けて行くと峠への登り口。
熊野古道ではお馴染みの峠の案内板を見て、小さな沢にかかる
いくつかの小橋を渡りながらながら道を登っていきます。
初めは石だらけの道が続きますが、
このところの豪雨の影響もあるのでしょうか?流された石も多く、
さらに歩き難い道になっていました ><;
石ごろ道から、歩きやすい木の根道に変わると、
すぐに広くなった場所に飛び出しますが・・・その先、
いくつかのベンチが置かれたところが始神峠(標高147m)。
伊勢路にある多くの峠のなかでも、
熊野市の松本峠と並ぶ景勝の峠として知られ
眼下には三浦の海と、熊野灘に浮かぶ島々が望め、
その眺めは紀伊の松島とも。
峠から少し下ると明治道との分岐があり、
切通し?らしき先に延びるのは三浦へと戻る明治道。
その明治道を右に見て少し行くと、
道の崩落を防ぐために組まれた”野面乱層積”の石垣が残っています。
さらに行くと明治道と江戸道の分岐。
道を左にとると760mのやや急な坂を国道に下る江戸道ですが、
今回は右に明治道を進んで馬瀬の集落へと下ります。
こちらにはいくつかの山腹を流れる沢があり、
ところによっては水を踏みながらの道、概ね歩きやすい広い道。
最後の沢にあるのは「大曲の又谷手洗場」。
あとはもうヒノキ林のなかの広い道を気分よく歩いて行くだけ ^^
辺りが明るくなると馬瀬の集落に入りますが、その手前にある「宮谷池」、
ここでひと休みもよろしいかと ^^;
集落に入ってすぐにある東屋、兼トイレは、
民家の方による手造りとか、こちらで休憩もまた良しでしょうか。
ここからはもう静かな山里の中を行く旧道
咲いているヒガンバナを旅の友に上里の集落へと入ります。
幟が見えるところは古道客をもてなしてくれるという「庄司屋」、
だそうですが・・・この日は開いていませんでした ^^;
到着した「船津駅」
少し時間に余裕があり、周辺に咲くヒガンバナを楽しみます ^^
一駅戻った「三野瀬駅」から駐車場へと向かう途中の三浦海岸。
始神峠から眺める景色もいいですが、この日は天気も最高!
下からも素晴らしい眺めが楽しめました ^^ 📷 27日
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久しぶりにブログを拝見しました。「熊野古道、始神峠」素晴らしい山歩きで、また絶景も眺められ、拝見する私まで楽しくなりました。いろいろ各地の楽しい風景をこれからまた拝見していきます。
投稿: shuttle | 2020年9月28日 (月) 18時52分
shuttle さん
ありがとうございます。
熊野古道は峠道が多く、まずはその峠を歩き終えようと続けています。
歩き旅はコロナも心配しなく楽しめることもあり、このところ多くなりました。
まだしばらくは3密を避けた旅をしていきたいと思っています。
投稿: 好好爺 | 2020年9月28日 (月) 20時59分