和歌山街道 宮前から日野町
依然に和歌山街道の珍布峠(めずらしとうげ)を歩いたとき、
全行程は無理でも、せめて続きの宮前から、松阪日野町の
伊勢街道(参宮街道)分岐までをいつか歩こうと思っていました。
途中、粥見から分岐する和歌山別街道(田丸まで)はすでに歩いているため、
特に気にしていたこともあり、早いうちにとこの4連休の最終日、
歩きに3密は関係ないかと・・・久しぶりのロングウオークでした。
松阪駅からバスで約1時間、
着いた飯高町”道の駅大高駅”から前回歩いた珍布峠口へ出ます。
峠への道を背にしての歩き再開
ここから道はすぐ先で左に折れると宮前宿へと入って行きます。
すぐにある「花岡神社」、今はあまり宿場の面影がない集落ですが、
宮前宿を抜けると、国道166号線に沿って付かず離れずの道になります。
いつもながら、歩きを楽しむのががメインに ^^;
しばらくで下滝野の集落に。
ここからは静かな旧街道筋をたどりながら進み、やがて飯高町から飯南町へ。
和歌山街道は江戸時代、紀州藩の本城と東の領地松阪城を結ぶ街道として、
伊勢参宮や熊野詣、吉野詣の巡礼道としても栄えた道。
飯南町粥見の教誓寺前を行く旧街道
置かれた宿場は波瀬(はぜ)、七日市(なのかいち)、宮前ですが、
この道は途中、飯南町横野から松阪市六呂木町までの間を
伊勢本街道と重複するルートを辿るため、大石にも宿場があります。
しばらくで「粥見神社」到着、
右に分岐するのが和歌山別街道ですが
その道の角にある自然石の道標には
「右さんくう道 左まつさか道」と刻まれています。
この先で国道に出たあと、すぐに離れて峠道を越えますが・・・
この入口が分からず外してしまい 、道の駅茶倉駅を見て国道歩きに ><;
櫛田川の景観を楽しみながら進むと国道368号線との交差点。
すぐ先で伊勢本街道と合流します。
少し伊勢本街道へ戻るとある「柿野神社」、
あとはこちらも国道と付かず離れずの伊勢本街道と重なる街道です。
ここは大石町(おいしちょう)上出の道標
庚申堂の正面石垣に組み込まれていて「大石宿 これより宮川へ七里
はせよりここまで十五里半」と刻まれている珍しい道標です ^^
大石宿を過ぎて国道に出ると、しばらくは櫛田川を見ながらの歩き ^^
途中には弘法大師の創建と伝えられる「大石不動院」があり
高さ10mの不動滝と、境内の右手には国指定天然記念物という
ムカデランが着生する観音岩もある観光スポット ^^
すぐに「大石バスターミナル」ですが、
ここはかって松阪大石間で開業していた「松電大石駅」跡。
しばらく休憩していたら雨になりました ><;
続行か、中止か?・・・迷いながらも出発。
小片野町上出、大下出と過ぎて行くと伊勢本街道と和歌山街道の分岐です。
傍らのフェンスのなかには”道標地蔵”がありますが、
雨も本降りのなか、敷地内に入るのはあきらめて撮っていません ><;
右に行くと伊勢本街道ですが、ここは左へ折れます。
国道に出るとすぐ先、右手に鳥羽見峠への入口があります。
手元の地図には道は無く迂回とありましたが 道はありそう ^^;
ただ、雨の中で山中を行く峠越えはしたくないのが本音><;
で、今回は国道で迂回して瀬戸峠を越えました 。
峠を下ると辻原
阪内川に架かる小橋の袂に地蔵の彫られた道標があります。
大日如来が彫られた下には「右あらゝき多気 左紀州道
右まつ坂 左たきあらゝき道」と刻まれていて、ここは多気道との分岐 。
道は橋を渡らず右に折れて、ここからは長い阪内川沿いの道。
咲き始めたヒガンバナを見ながらも、撮ることもなく ><;
雨が降り続く桂瀬から大河内(おかわち)の集落と抜けて行きます。
雨に霞む?「大河内城跡」
このあともひたすら川沿いを歩き続けて1時間半ほど、
ようやく阪内川と分かれると、また国道を何度か交差する旧街道。
ようやく大黒田町で国道166号線と分かれると、
あとは静かな集落を抜け、駅まで直進して行く新町筋に入ります。
新町5丁目のT字路に建つ道標
「左 くまの道 右 和かやまみち」と刻まれています。
ここまで来れば伊勢街道との分岐はもうすぐ
その松阪日野町の交差点に無事到着!^^
ここが和歌山街道と伊勢街道の分岐で、その南西角に建つ道標には
「右わかやま道」「左さんぐう道 八雲神社」と刻まれています。
この日は行程の半分ほどが雨に降られ、山道や峠道も外しましたが、
宮前から松阪日野町まで、27kmほどの歩き旅でした。 📷 22日
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和歌山街道27kの健脚には驚きです!
私の若い時でも中山道の南木曾駅から中津川駅までの15kでへばっていました。
GoToトラベルで11月に興味をもった赤穂城址方面を
計画したいとも思っています。
投稿: 光ちゃん73 | 2020年9月26日 (土) 15時53分
光ちゃん73 さん
和歌山街道を気楽に歩けるのはこの区間だけですが、
珍布峠を歩いたときに松阪までと決めていました。
中山道の南木曽から中津川は私も二度ほど歩いていますが、
この区間はハイカーにはいちばんの人気コースですね。
赤穂方面は姫路や龍野など見どころも多いところ、
GOTOトラベルをぜひ楽しまれてください ^^
投稿: 好好爺 | 2020年9月26日 (土) 21時12分