熊野古道 ツヅラト峠
GWの混雑を避けてゆっくりと楽しめるところはないかと思っていたら、
この日は朝から雲ひとつない青空が広がりました。
気温は少し上がるとのことでしたが・・・それなら山歩きかと ^^;
とはいえ、もう高い山は無理かなぁ~と、熊野古道のツヅラト峠でした。
昨年秋に伊勢路最初の(伊勢側から)「女鬼峠」を越えましたが、
次の「三瀬坂峠」はすでに歩いていて、その次が「ツヅラト峠」です。
ここは馬越峠、松本峠とともに人気の峠ですが、まだ未訪でした 。
近鉄、JR紀勢本線と乗り継いで着いた梅ケ谷駅から、
少し戻ってツヅラト峠への古道(県道)に出ます。
何もいうことのない絶好の歩き日和 ^^
人気の峠だけに数組の方たちと一緒になりましたが、少し間を取ります。
山並みが迫る集落
何度も渡る川は大内山川、道案内をしてくれるのはこの道標 ^^
下里(くだり)の集落から栃古の集落に入ると
大内山川から分かれ、
支流になる栃古川に沿いに行く歩行者用の地道へと入ります。
見事なスギ林の林道をしばらく歩くと
栃古川とも別れていよいよツヅラト峠の登り口です。
補陀落浄土と熊野三山を目指すという紀州路への入口。
木の根道もある山道が続きますが、
道沿いには”1/18”から”18/18”まで、100mごとに刻まれた、
木製の道しるべ があり、この先続く歩行の目印になります^^
いったん林道に出て、短い階段上の道を登りきると
ツヅラト峠(標高357m)に到着。
すでに数組の方が休憩中でしたが、すぐ上にある見晴台へ行きます。
眼下に見えるのはこれから下る志子と紀伊長島の町並み、その先には熊野灘。
伊勢から熊野三山を目指す巡礼者が、初めて熊野の海を目にしたところ ^^
この日は当然ですが弁当持参(おむすびですが) ^^; ここで昼食タイム。
後はただ志子の集落へと下るのみ。
途中にある野面乱層積の石垣。
中世に開かれたというこの道にはこうした石垣や石畳が残ります。
山の神 ^^;
紀北側の道は何度も九十九に折れる峠道ですが、
それがツヅラト峠の語源になっています。
峠道が終わるころ、地元ボランティアの方々により発掘?され、
修復されたという石畳の道になります。
石畳の道を歩き終えると”ツヅラト石道”の登り口、
ここに石畳と峠道の案内板があります。
谷川を飛び石で渡って峠口の広場に出ました。
モミジの新緑にやすらぎを感じながらしばし癒しの歩きでです ^^
林道に出てしばらくで紀北町側(志子奥)のツヅラト峠口、
石道の案内石標と、傍に道標があります。
志子奥の集落から眺めるツヅラト峠、
ここからは赤羽川に出て、川沿いを紀伊長島駅までの長い歩きでした。
江戸時代以降、東寄りに開かれた荷坂峠越えが本道となりますが、
そのあとも、昭和初期までは生活道として利用されてきたツヅラト峠。
今でも多くの人が訪れる人気の峠のひとつです ^^ 📷 4日
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