東海道新居宿から二川宿
新居宿のおひなさんを楽しんだあとは街道歩きでした。
ちょうど12年前に歩いている東海道の新居宿から二川宿ですが、
この道は遠江(静岡県)と三河(愛知県)の県境を跨ぐ約15kmの道。
単調な後半の国道歩きは避けられませんが、
前半の街道筋には松並木や遠州灘を見下ろ絶景の場所もあって、
新居、白須賀、二川と三つの宿場が楽しめる旧街道です。
まずはJR新居町駅の南口を出た東海道を西へ歩くと、
600mほどで新居関跡に着きます。
江戸時代、街道の関所では”入り鉄砲と出女”いわれ、
江戸に持ち込まれる鉄砲や、江戸から出る女性には
厳しい取り調べが行われていました。
その内部の一部、”面番所”と
別棟にある「女改之長屋」。
特に新居(今切)関所は西へと向かう女性への取調べが厳しく、
それを避けて女旅人は山側の姫街道を使ったといわれるほど。
京口にある「大御門」、ここから西が新居宿になりますが、
すぐのところが宿場の中心部。
曲がり角の右手と正面にある三つの本陣を見て(一つは空き地)、
街道は直角に南へと曲がります。
宿場を南へと歩き、国道1号線の少し先で旧道へ。
しばらくで見事な松並木に出会います。
しばらく続く松並木を過ぎるとやがて白須賀に入りますが、
宿場は宝永4年(1707)の大津波で壊滅状態になり、
その後は潮見坂を上った高台に移っています。
その町筋を抜けて行くと
ここからが潮見坂。
左へ行くと新道ですが、今回もこの旧道を上ります ^^;
結構な勾配の坂を上っていきますが
上りきった先にある「おんやど白須賀」。
白須賀宿の歴史拠点施設として造られた建物で、
宿を紹介する展示室と、訪れる人の休憩所になっています。
ここから少し行くとある
潮見坂公園跡
明治元年、明治天皇が初めて東京に行幸されたとき、
この地で休憩されて遠州灘を眺められたという。
その遠州灘を眼下に眺めることができ、
広重も「東海道五十三次」で描いたといわれる絶景地です ^^
しばし眺めを楽しんで
下る白須賀の町筋
曲尺手(かねんて)と呼ばれる桝形を過ぎると白須賀宿の中心部。
本陣、脇本陣跡の碑を見て宿を抜けて行きます。
静かな旧街道から喧噪の道に出ると国道1号線。
ここが旧遠江(静岡)と三河(愛知)の国境、現在の県境です。
ここからが長~い国道歩きになりますが、
この日はまた西風が強く向かい風の寒い日でした ><;
1時間程で新幹線のガードをくぐると二川の旧道へと入ります。
梅田川を渡り、JRの踏切を越えます。
右手角にある「一里塚跡」の碑と交流館を見ると二川宿。
あとは芭蕉句碑がある妙泉寺、商家駒屋、二川本陣を見ながら、
この日はそのまま通りすぎてJR二川駅まででした。 10日
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