飯田街道 四郷から足助へ
少し間が空きましたが、以前に歩いた「飯田街道」の続きです。
この日は愛知環状鉄道四郷(しごう)駅からの再開でしたが、
この道筋には旧街道らしき場所に観音堂や常夜灯が多くあります。
また、旧名鉄三河線の廃線跡をたどることができて飽きません。
今回は特にそんな旧鉄道跡とともに、紅葉前の足助までです。
四郷駅から下古屋の通りに入って旧道を探しながらのスタート ^^;
少々分かり難い、細い旧道を天道、井上町の集落を抜けて行くと
広大な「豊田市運動公園」の傍を通ります。
この日は平日でしたが、多くの方が散策中 でした ^^
通りすぎると御船町に入ります。
すぐにあるのが旧名鉄三河線の「御船駅」跡。
今は「ふれあい広場」になっていますが、以前は吉良吉田から
中金町の「西中金駅」を結んでいた三河線の廃線跡です。
この先で東海環状道をくぐりますが
そのすぐ先、畑のなかに建つ「御船城跡」の碑と説明板。
道から遠いため近付けず詳細は分かりませんが、
文明二(1470)に応仁の乱で戦功のあった児島右京亮義明が、
御船、亀首、加納を領有し館を構えたのが始まり・・・とか。
ここから奥山畑、坂上、枝下(しだれ)と歩き、猿投グリーロードをくぐると、
先に見た旧三河線の枝下駅から延びる廃線跡があります。
旧街道は前田地区で矢作川を船で渡ったようですが、
今はその線路を横切って「両枝橋」で渡ります。
その矢作川、手前の左右に渡船場らしき跡が見えますが・・・?
橋を渡り道は川の反対側を戻るように石野町稲上の集落へ。
ここでも分かり難い道を探しながら、グリーンロード北側の道へ出ます。
ここから道はゆっくりと登って行きますが・・・ひと汗掻いて
着いたところに建っていた祠。ここが「力石峠」の頂部でした ><;
道はここから林の中を急降下して行きます。
出たところが国道153号線。
石野郵便局の横に香嵐渓までの距離表示がありますが、
これは11月から始まる”紅葉まつり”のためのものでしょう。
ここからは長い国道歩きになりますが
途中、中金町にあったこの駅舎が旧名鉄三河線の終着駅、
「西中金駅」跡です。
残されていたプラットホームの先に延びる線路の先は行き止まり。
鉄道は三河鉄道時代に足助まで延伸される予定でしたが、
目的は達せられずにここで終わっています。
ここからは国道と付かず離れずにある集落内の道を行きます。
野口町では”ふれあいの道・しゃくやく街道”なる道へ。
この町は野口雨情の祖先ゆかりの地ということでその碑があります。
あとは中切町までのどかな道を行き、井ノ口町で国道に戻ると
すぐに追分の交差点ですが、ここから足助大橋までは約2km。
旧道はその足助大橋を渡らずに直進、
巴川沿いの道に入って足助の宿へと向かいます。
足助宿町西の入口にある「馬頭観音」。
(左屋根の先に見えるのは芭蕉句碑 ^^;)
道を真っ直ぐ進めば足助の古い町並み中心部ですが
色づき前で紅葉もまだこれからの香嵐渓を眺め ^^;
旧街道は川沿いを下って行きます。
渡る橋は「落合橋」
左に「足助交流館」を見て、ひと筋南の西町に入って直進
旧街道の辻に建つ弘化2年(1845)の道標。
「右ほうらいじ道 左ぜんこうじ道」とあり、
ここが中馬街道(飯田街道)と遠州街道の分岐で飯田街道は左 ^^;
細い道をひと回りして
出たところが「足助商工会」前。
旧街道は右に「中橋」を渡って足助川右岸へ
新町「天王社」を右に曲がるとお馴染みの足助の町並み。
新町、本町、田町へと続く道ですが・・・この日はここまででした。
名古屋の「札の辻」から赤池までを歩いて以来、
いつか足助まではと思いながら、長い間の中断でしたが ><;
ようやく足助までを歩き終えた「飯田街道」でした。 30日
« 東員コスモス満開! | トップページ | 日野のコスモス畑 »
「歩く・街道」カテゴリの記事
- 旧東海道 品川から日本橋へ(2023.09.29)
- 旧東海道歩き 神奈川から品川(2023.09.27)
- 旧東海道 藤沢から神奈川(2023.07.27)
- 旧東海道 大磯から藤沢へ(2023.07.25)
- 熊野街道脇道 大紀町(2022.11.10)
「飯田街道 四郷から足助へ」のページの下古屋の浦野酒造と常夜灯の部分。
実は浦野酒造の南の細い通路が旧飯田街道です。
今でも石垣が積まれて当時の様子が伺い知れます。
下古屋自治区のホームページ
http://shitagoya.exp.jp/
の「史跡・名所の紹介 」の「4.旧飯田街道と秋葉山常夜灯 [四郷町下古屋]」を参照ください。
投稿: 磯村貴史 | 2021年6月30日 (水) 19時35分
磯村貴史 さん
ご覧いただき、コメントありがとうございます。
教えていただいたHPを拝見しました。
下古屋の辺りは旧街道を探すのに苦労しましたが、
これを機に下古屋周辺をあらためて歩いてみたいと思います。
貴重な情報をありがとうございました。
投稿: 好好爺 | 2021年7月 1日 (木) 09時05分