旧東海道箱根越え 箱根東坂

旧東海道の箱根越えは小田原宿から三枚橋までの１里半、
三枚橋から箱根宿（芦ノ湖畔）まで約２里半の合わせて４里（１６ｋｍ）。
箱根宿から箱根峠を越えて三島宿までの４里、
合わせて８里（３２ｋｍ）が箱根八里といわれる箱根路。
三枚橋から箱根峠までを東坂、三島までを西坂と呼ばれ、
石畳の急坂が続く東海道最大の難所といわれます。

今回は途中にある見どころも楽しみながら、２日かけての箱根越え、
まずは1日目に箱根東坂の石畳です。



三枚橋から箱根湯元駅を見て、
県道７２３号（旧東海道）で湯元温泉街を抜けて行きます。



すぐにある「早雲寺」
小田原城主・北条氏の菩提寺で、境内には北条氏５代の墓があります。

”湯本一里塚”を見た先で箱根路最初の石畳みへ。



猿沢沿いを行く猿沢石畳ですが、歴史のある道です。

すぐに県道に戻ると、道は次第に高度を上げ、
奥湯本で山間部の旧道に入ります。



ここからしばらくは須雲川（すくもがわ）自然探勝歩道で、
丸太橋などのある須雲川渓谷を行きます。



県道に出て道を横断すると「割石坂」の石畳



この辺りから石畳の坂道が続きます ＾＾；



大澤坂
苔むす素晴らしい石畳ですが・・・この石畳、
足元要注意の歩きにくい道で、かなり体力を消耗します ＞＜；



坂を登りきると間の宿「畑宿」。

郷土の伝統工芸箱根細工（寄木細工）で知られますが、
町並みを見ながら通り抜けると



「畑宿一里塚」がありますが、
これは平成１０年（１９９８）に完全復元されたもの。

この手前にある峠の茶屋で昼食兼ひと休み。
この日の暑さには少々閉口気味 ＞＜；でしたが、
ここからまた急坂が続く石畳、元箱根までは残り２時間ほど。



いきなりの急坂は西海子坂（さいかちさか）。
登りきると県道に出ますが・・・ここからは箱根七曲りの急坂で、
なかなか休ませてくれません ＞＜；



七曲の途中から、今は石段になった橿木坂（かしのき）を登ると、
新緑のなかの自然探勝歩道に出て
見晴らし茶屋の下を通過していきます。



新緑の中を行くのもつかの間、次が猿滑坂
上りきると、県道を横断して



すぐに追込坂と続きます。
このゆるい坂を上りきると箱根旧街道資料館（休憩所）、
並ぶように「甘酒茶屋」があります。



一杯４００円の冷たい甘酒を飲んでひと休み ＾＾；
ここは芦ノ湖も近いためかハイカーや観光客も多くすごい人、
特に青い目の外人さんが多いのにびっくり。

少し元気をもらって最後の追い込みです ＾＾；



元箱根まで４０分とありますが・・・
このあとも続く石畳の坂、まず於玉坂から



白石坂と続きますが、
次第に足が重たくなり動きが鈍ります ＞＜；



ようやく開けた場所に出ると二子山眺望所？
”箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川”の
箱根馬子唄の歌詞が刻まれた大きな石碑があります。

この先、湯坂道との合流点を過ぎると道はようやく下り坂に。



石畳は権現坂ですが、石畳の下りはさらに要注意！



下り終えると元箱根の杉並木が迎えてくれました。
そのまま行けば箱根の関所ですが・・・ひとまず芦ノ湖畔へ。



見えるはずの富士山も、
夕暮れ時とあいまって雲のなかで見えません ＞＜；



戻って最後の踏ん張り、
見事な杉並木の中の道を行くと「恩賜箱根公園」に出ます。



駐車場を回り込んで着いた「箱根の関所」、
この日の歩きはここまででした。

小田原から約１６ｋｍ、ちょうど７時間の箱根路でしたが、
思っていた以上に長い石畳の道と坂の多さに、
あらためて難所箱根越えの苦しみを味わった１日目でした。
２日目は箱根峠を越えて三島宿までです ＾＾；　　　３０日