尾張の官道 上街道
以前に、中山道と名古屋城下を結んだ下街道(したかいどう)
善光寺道ともいわれる旧街道を歩いたことがあります。
名古屋城下と中山道を結ぶ道はもうひとつあり、
こちらは、尾張藩が参勤交代のときに中山道に出るため、
五街道並みの規格でつくられた官道の上街道(うわかいどう)です。
まだサクラの綺麗なときに、とりあえず小牧の北端にある
田県神社まで歩きました。
いつものことながら、旅人だけが楽しむだけの街道歩きですが・・・ ^^;
スタートは名鉄瀬戸線の東大手駅を出た、
名古屋城の東大手門。
上街道は、ここから出来町通りを東へと歩いて、
名古屋高速下を左折、北へ数百メートル歩いて斜め右に
旧道へとは入るとあとはただ北上するのみ。
名鉄瀬戸線清水駅を過ぎてしばらく行くと、
「稲置(いなじ)街道」の案内があるポケットパーク。
犬山の楽田まではこの稲置街道と重複し、
木曽街道とも呼ばれます。
道は黒川の県道102号線と環状線で分断されますが、
志賀橋交叉点で迂回して、さらに北上すると庄内川に。
ここは歩道橋の「ふれあい橋」で渡ります。
この先がチョッと複雑で迷いながら出たところが
「味鋺神社(あじまじんじゃ)」前の。
この道もまた神社仏閣が多いですが、
ここは味鋺神社と「護国院」が隣接しています。
寺内を拝観しながら旧道に戻り、
あとは味鋺の集落を抜けて行きます。
途中にある「首切り地蔵」を見ると(曰くは省きます ^^;)、
その先で県道102号線に出ますが・・・
先に見えた綺麗なサクラに寄り道、
案内には春日公園(春日山古墳)とありました。
ここからは長~~い県道歩きになります。
途中に見どころはなんにもありません ><;
ただ、途中春日井市中町の道端、「正念寺」にあった芭蕉句碑。
句は”來與に(いざともに)穗麥喰はん 草枕 芭蕉 ”
貞享2年(1685) 野ざらし紀行での吟。
我が手引書には、寛政12年(1800)の建立とあります。
これもまた、歩き旅の楽しいところでしょうか。
街道は小牧市に入ってようやく県道から離れます。
そして「小牧宿」に入ると、下之町にある「岸田家」と、
すぐ隣には「小牧御殿」、「小牧代官所跡」があります。
ここが小牧宿の中心部で、
しばらく行くと宿の桝形になる戒蔵院前に出ます。
左手に見える小牧山の桜に未練はありましたが、
先を急ぎます。
「戒蔵院」山門と
その前にあった道標
「南 名古屋 東 木曽街道 犬山道」と刻まれています。
このあともただ歩くのみ、小牧原、味岡と過ぎて
「田県神社」を見ると
すぐ先には久保一色の交差点。
ここから県道を離れて左に旧道へ入るとすぐに犬山市ですが、
今回はここまでで、傍にある田県神社前駅から戻ります。
名古屋から小牧、犬山を通り、中山道伏見宿にいたる
十里八町(約40km)を行く尾張の官道「上街道」。
続きは、またの機会に・・・。 4月12日
« 三島池ときゃんせの森の桜 | トップページ | 三ツ又池公園のシバザクラ »
「歩く・街道」カテゴリの記事
- 旧東海道 品川から日本橋へ(2023.09.29)
- 旧東海道歩き 神奈川から品川(2023.09.27)
- 旧東海道 藤沢から神奈川(2023.07.27)
- 旧東海道 大磯から藤沢へ(2023.07.25)
- 熊野街道脇道 大紀町(2022.11.10)
コメント