なら散策 入江泰吉旧居
奈良公園の片岡梅林から東大寺に出て奈良の散策へ。
”お水取り”の終わった「二月堂」から、
裏参道、正倉院を見て「戒壇堂」出ます。
戒壇堂から南に延びる道は「吉城園」や「依水園」へと続く、
古い建物が立ち並ぶ風情ある町筋の水門町。
その途中に写真家「入江泰吉旧居」があります。
入口
奈良大和路を愛し、
大和路の風景、仏像、行事などを撮り続けた入江泰吉。
その旧居
玄関
一般的な住居のように土間がなく、
直接部屋に通じるようになっています。
元は興福寺の子院正法院家住宅でしたが、
吉城園の建て替えに伴い大正8年に移築したという。
受付のある玄関間からはすぐに客間になります。
ここには多くの文人、墨客が訪れたという。
次の間へと続く欄間には、
薬師寺本尊の「薬師如来台座」(国宝)から拓本をとったという
”白虎”の額が掛かっています。
廊下から眺める景色、
まだ常緑樹の椿だけで透けて見えますが ^^;
春には新緑、秋には紅葉が楽しめるとも。
部屋をつなぐ渡り廊下、
この辺りは公開に先立って改修されているようです。
ちょっと変わった造りの茶室
部屋の出入り口?
次の間が奥様の部屋。
廊下に置かれた小さなテーブルが印象的ですが、
このテーブルが二人の語らいの場でもあったようです。
洋間から書斎へと続きますが、
この辺りはあとで増築された部屋。
アトリエ
絵画、仏像彫刻などを趣味とした?
写真家入江泰吉の憩いの場でもあったようです。
この家には自身の写真は一枚もありません ^^;
この建物以前に寄贈された全写真、その一部は
「入江泰吉記念奈良市写真美術館」で見れます。
玄関横から石段を下りて庭に出ました。
飛び石が続く庭の右手には吉城川が流れ、
建物は一段高い場所に造られています。
石段を上り返すと先には「暗室」、
そして裏庭に出ます。
戦後から亡くなるまでを暮らした旧居は
奥様により平成12年(2000)奈良市に寄贈されます。
以後、建物の使用方法について検討され、
平成27年(2015)、3月に一般公開されました。
移築されたというその「吉城園」と「依水園」は
旧居からすぐのところにあります。
思えばずいぶんとこの界隈に来ていませんが、
久しぶりに訪れて、
初めて知った「入江泰吉旧居」でした。 17日
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