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2017年3月 6日 (月)

京都 鳥羽離宮跡

京都「城南宮」の”しだれ梅”を先に載せましたが、
この日は城南宮を含む周辺一帯に広がる
「鳥羽離宮跡」の散策も目的でした。

鳥羽離宮は平安時代後期に、
白河・鳥羽・後白河上皇が造営の離宮で院政を行ったところ。
東西1.5km、南北1kmの広大な敷地に
苑池・各殿舎・堂塔が建ち並んでいたそうですが、
今は安楽寿院に各天皇陵、城南宮と秋の山(築山)を残すだけ。

散策は近鉄京都線竹田駅からスタートです。

Tobarikyu01

南に約10分ほど歩いて西に入るとあるのが「安楽寿院」。
鳥羽上皇が鳥羽殿の東殿に御堂を建立したのが起源で、
幾多の衰退のあと豊臣秀頼により復興されます。

Tobarikyu02

すぐ南側にあるのが
日本で唯一多宝塔が残る「近衛天皇 安楽寿院南陵」。

安楽寿院の西側には諸堂が建ち並び

Tobarikyu03

その一角には「三如来石仏」があります。

平安時代の貴重な遺仏といわれる三尊石仏で、
薬師三尊、釈迦三尊、阿弥陀三尊の三体が、
江戸時代に成菩提院跡から出土したと伝わります。
そのひとつ、阿弥陀三尊像は
京都国立博物館で展示されていてありません。

Tobarikyu04

その隣にある収蔵庫横には復元された庭園。
中には入れませんでしたが鉄扉の外から撮影 ^^;

この辺りは鳥羽離宮東殿になるようですが

Tobarikyu05

その角にあった「白河法皇・鳥羽法皇院政之地」石碑。
この横にある「冠石」をみて北に上がると

Tobarikyu06

「鳥羽天皇安楽寿院陵」があります。
さらに北上して「五輪塔」を見て戻り、さらに西へ行くと

Tobarikyu07

「北向不動尊」
順路で裏から入ってしまいましたが・・・こちらが正面山門 ^^;

Tobarikyu08

本堂
鳥羽天皇勅願所で、本尊の不動明王が王城鎮護のため、
北を向いていることから「北向不動」と呼ばれています。

ここからは阪神高速道をくぐり

Tobarikyu09

すぐ先にある「白河天皇 成菩提院陵」を見て北上、
途中、「西行寺跡」祠から少し西に行きます。

小刻みに曲がる道を抜けて行くと

Tobarikyu10

離宮跡の北西に位置する「田中殿跡」に出ます。

28年間法皇として専権を振るった鳥羽上皇が
離宮内に造営した最後の御所で、皇女八条院のために建立。
現在は田中殿公園となっています。

ここからは一気に南下(といってもすぐですが ^^;)して行き、
城南宮通りへと出ます。

Tobarikyu11

「城南離宮」の額がかかる鳥居をくぐり城南宮境内へ

Tobarikyu12

本殿(工事中)への鳥居をくぐって神苑めぐり ^^;

Tobarikyu13

しだれ梅満開の「春の山」から「平安の庭」

Tobarikyu14

南にある「城南離宮の庭」、「室町の庭」
そしてこの「桃山の庭」を見て行きます。

城南宮は鳥羽離宮の鎮守社であり、
この辺りは鳥羽離宮の馬場殿だったところ。

境内を通り抜けてふたたび西に向かうと

Tobarikyu15

鴨川に突き当たりますが、見える橋は「小枝橋」。
このすぐ後ろには

Tobarikyu16

”鳥羽伏見戦跡”碑があります。

明治元年(1868)正月3日、この付近にあった旧小枝橋で、
幕府軍と新政府軍が衝突、約2年にわたる戊辰戦争の
火蓋が切られたところで、南下する道は鳥羽街道(千本通り)。

街道を少し下ると「鳥羽離宮公園」

Tobarikyu17

碑が建つ小高い丘が「秋の山」。
これも離宮築山のひとつで、
城南宮の「春の山」とともに対になっています。

Tobarikyu18

この辺りは戊辰戦争勃発の地であり、
「秋の山」の下にはその顕彰碑が立てられています。

公園を通り抜けるともうひとつの広場に出ますが

Tobarikyu19

ここが「鳥羽殿跡」
鳥羽離宮で最初に造営された南殿の跡地でした。

あらためて

Tobarikyu20

鳥羽離宮公園・南殿跡

見てきました京都伏見区竹田・中島・下鳥羽に広がる、
広大な鳥羽離宮跡に、遺跡はほとんど残っていませんが、
一部の離宮跡や御陵に往時の面影を偲ぶことができます。   3日

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