近江の国 苗村神社
滋賀県竜王町綾戸にある「苗村神社(なむらじんじゃ)」。
平安時代の延喜式神名帳に
「長寸(なむら)神社」として列座された格式の高い式内社で、
近郷の33ヶ村にわたって氏子を有する。
東本殿(祭神 大国主命(おおくにぬしのみこと)・
素盞嗚尊(すさのおのみこと))は重文、
西本殿(祭神 国狭槌命(くにのさづちのみこと)は国宝です。
西本殿への鳥居とその先に楼門
県道を挟んで東西に本殿がありますが、
駐車場に車を止めてまず目に入る楼門に、
やはり西本殿への参道へとは入ります。
参道を行くと神橋か?小さな太鼓橋があり、
その先には左右に延びる馬場、そして見事な楼門が建ちますが、
その下層には扉や壁を設けず、全て解放となっています。
後奈良天皇御下賜という
「正一位苗村大明神」の勅額が掛かる楼門。
門をくぐると左手には「龍神社」
境内の右端には鳥居と護国社、
その左手には摂末社が取り巻くように西本殿です。
拝殿
鎌倉時代に建立された
三間社流造り、桧皮葺の本殿(国宝)。
拝殿左手から境内を南に進むと
苗村不動明王の碑が建つ「不動堂」です。
ここから参道を戻って県道を挟んだ東本殿へ行きます。
「式内長寸神社」の社名石が建つ東本殿入口
”969年に大和国芳野金峯山の國狹槌尊(くにのさづちみこと)の御神霊が、
神域の西方に御鎮座された為、社殿が造営され、元の本殿を東本殿、
造営された本殿を西本殿と呼ぶようになりました・・・”と、あります。
鳥居をくぐるとすぐ右手にあるのが「大神宮」
静寂のなかの参道を行くと
東本殿(重文)が建ち
右に「天神社」、左には「佐々貴社」です。
本殿
”建立年代は明らかではないが、
向拝の蟇股(かえるまた)の様式は室町時代のものである・・・”と。
↓
(屋根の下中央、桁の間に付けられた山型の部材です ^^;)
本殿前の狛犬
東西本殿とともに、ちょっと珍しい造りでした。
毎年の例大祭とは別に行われる「三十三年式年大祭」は
33年に一度行われますが、最近は昨年に行われたばかりで、
次回は2046年10月に行われる予定です。 2月25日
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