信州上田 前山寺

以前に旅した長野県上田市。
ちょっと古くなりますがボツにするのにがもったいない・・・
そんな名刹をあらためて。

上田市内から別所温泉へと向かう途中にある塩田平。
その南方、東前山山麓の集落に、
「未完成の完成の塔」と呼ばれる国重文の三重塔が建つ
「前山寺（ぜんさんじ）」があります。



参道入口にある冠木門



くぐった先にあるケヤキの巨木、
左には広大な庭園？が目を引く参道を行きます。



突き当りにある薬医門



くぐると・・・
正面に見える「三重塔」



右に”モクゲンジ”、左に”イチョウ”の木を前景として、
イチョウの横には大きな「法経院塔」があります。



境内右手、奥深いところには「鐘楼堂」



左手にはまた見事な木造茅葺の「本堂」
本尊は「金剛界 大日如来」です。



そして、三重塔（国重文）
塔は三間三重で、高さ１９．５メートル、屋根は杮葺



左奥にあるのは「明王堂」

塔の建立年代は不明ですが、
様式上は室町時代の初期と推定され



二・三重には窓や扉、廻廊に勾欄もなく、
長い胴貫が四方に突きだしていることから
「未完の完成の塔」と呼ばれる・・・と。



庫裡前奥山には「茶室」があり



その下には池泉式庭園

静かな山間にひっそりとたたずみ、
季節の花々が咲くという花の寺。



信州上田の独鈷山麓にある「前山寺」、
庭園風の境内から見下ろす塩田平はまた絶景！

別所温泉周辺には多くの仏閣がありますが、
ここもまた歴史を感じる古刹でした。　　　　１０月１０日