当尾の里石仏めぐり
奈良の「般若寺」から北へと走るとすぐに京都府木津川市、
その東南部にある加茂町の当尾(とおの)地区です。
多くの石仏群が点在していて、
「浄瑠璃寺」や「岩船寺」があることで知られていますが、
久しぶりに当尾の里・石仏めぐりでした。
「浄瑠璃寺」参道
こちらもまだハギは咲いていませんでした ^^;
宝池と本堂
浄土の池「宝池」を中心にして、
東に三重塔(薬師如来)、
西に本堂(阿弥陀如来)を配した庭園は
極楽世界を表したものといわれます。
本堂に相対するように建つ「三重塔」。
ここも四季折々に花々が咲きますが、
特に秋のハギ、紅葉でいられるところ・・・。
ここから当尾の里の石仏めぐり、
県道を少し下るとすぐにある「藪の中三尊磨崖仏」から。
中央に地蔵と十一面観音、
向かって左に阿弥陀とという珍しい配置の石仏です。
先で県道から離れますが、
すぐに「あたご灯籠」を見るとハイキングコースに入ります。
緩やかに上っていく山道を行き、
隋願寺跡を過ぎると「カラスの壺二尊」に。
ひとつの岩に阿弥陀如来坐像と、
面を変えて地蔵菩薩立像が彫られています。
今回は彫られている磨崖仏より、
その石と場所の様子を中心に載せます ^^;
すぐの分岐にある「からすの壺」、
唐臼に似ていることからそう呼ばれています。
古来、南都仏教の影響を色濃く受け、
世俗化した僧侶が穏遁の地として結んだ草庵が
やがて寺院へと姿を変え、
塔頭の並ぶ「塔の尾根」ができ、
いつしか「当尾(とおの)」と呼ばれるようになったといわれる。
「岩船寺」への最初の分岐。
ここを左折して急な石段を登ると「一願不動」から
岩船寺への最短道ですがこの日は直進。
すぐにある「わらい仏とねむり仏」。
石段を登ると左手には
土のなかに半分埋もれた「ねむり仏」が。
そして当尾の代表的な石仏のひとつ「わらい仏」。
蓮台を持つ観音菩薩と、
合掌する勢至菩薩を従えた阿弥陀仏です。
上りが続くこのコース、
かなり高い位置までやってきましたが、
あとひと踏ん張りでミロクの辻です。
道を上りきり車道に出るとそのミロクの辻。
分岐の角にある巨岩には
高さ2.5mほどの仏さまが線彫りされています。
ここから道を折れて岩船寺へと向かいますが、
そのまま車道を行くも良し
今回はハイキングコースを行き山道へ ^^;
途中にある「三体地蔵磨崖仏」、
巨大な岩肌を見上げると、
可愛い三体のお地蔵さんが彫られています。
この道は初めてでしたが、
オフシーズンのためか少々荒れ気味でした ^^;
道を抜けると岩船寺門前の集落に出ました。
ここで大勢のハイカーに出会いましたが、
さすがに人気の当尾の里です。
この日は「岩船寺」には入山しませんでした。
帰りは車道を歩いて浄瑠璃寺まで、
気持ちの良い秋空の中のハイキングでした。 9日
« 伊吹山麓のソバ畑 | トップページ | 本巣やすらぎの林の彼岸花 »
「趣味・歩く」カテゴリの記事
- 京都一周トレイル・大文字山(2023.01.22)
- 松平氏遺跡・大給城址(2023.01.11)
- 新春初歩き 多度山のコウヤボウキ(2023.01.05)
- 京都トレイル 東山中心部へ(2022.12.12)
- 熊野古道 馬越峠から猪ノ鼻水平道(2022.11.21)
初秋の里山歩き、石仏巡りを楽しんでこられましたね。
ここは、私もまだ昨年行ったばかりですので記憶も鮮明です。
お写真拝見しながら、「あ~、ここあった、これも観た!」と、懐かしく観させていただきました。
最後の写真、おいしそうな漬物が一杯ぶら下がっていましたね。
私も買ってきました。土地のご婦人の手作りでおいしかったです。
投稿: スーちゃん | 2016年9月14日 (水) 10時37分
スーちゃん さん
チョッとオフシーズンでしたが久しぶりに歩いてきました。
今回も何度か載せている石仏ばかりですが、
一度でもご覧になっていると忘れないでしょうね ^^;
地産のお店、
シーズンにはもっとたくさんのお店が開いていますが、
この日はここだけでした ^^
投稿: 好好爺 | 2016年9月14日 (水) 16時58分