堀田家住宅 津島市
愛知県津島市南門前町にある「堀田家住宅」。
江戸時代中期(1711~1716)に建てられたといわれ、
修理・増築を重ねたあと
昭和53年(1978)に国の重要文化財に指定されています。
この時期には堀田家ゆかりの御殿雛が展示されている
とのことで出かけてみました。
受付の横にある前庭を見て、
建物を主屋の玄関へと回り込みます。
長い板塀の続く主屋の東側
主屋の居室部は、切妻造の平入り、
瓦葺二階建てという江戸時代の町屋様式。
両妻に卯建をあげ、片方には忍び返しがついています。
玄関になる大戸口
入ると左手には「こみせ(待合の間)」があり、
右手には営業空間の「みせ」、
その奥には一段高くなった
「みせざしき(客間座敷)」になっています。
内玄関の広い土間には、
かまどの上に荒神が祀られた「荒神かまど」があり、
さらに奥には「おくどさん」のある台所
土間の西側、奥に向かっては生活の場となる
居間・寝室・仏間が配置されていますが、
その寝室に居間、隣には仏間
箱階段を上がると二階には二間の座敷
さらに座敷を行くと
”茶ざしき”から”なかのま”と続き奥に書院です。
廊下に出ると”坪の内露地”に「茶室」が建ちます。
その茶室内部
そして、
この日の目的でしたお雛さんは
この書院にありました ^^
約100年前の白木造り御殿飾りで、
大正初期のお雛さんです。
あまり撮ったことがありませんが横からです ^^;
書院の奥庭からは当時の西蔵がみえますが、
その横に小蔵、東蔵が建っています。
この住宅、本来は東向きでしたが、
道路の拡幅で方位を45度北に振って曳屋されたため、
現在はほゞ北が正面になっています。
こちらは出口の近くに飾られていたお雛さん。
昭和初期の御殿七段飾りの内裏雛だそうですが、
このお雛さんの御殿を見たかったですね ^^;
津島市の「堀田家住宅」
開館日は土・日曜・祝日のみです。 13日
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こんにちは~
おくどさんにぜんまい仕掛けの柱時計
子供の頃を思いだいます。
戦後に生まれた私は
電化製品が発達し食べ物、住宅など豊かで平和な時代を過ごしています。
年金もそこそこ頂けて有難いことです。
でも、これからの日本はどうなるのか心配な所です・・・
投稿: 彩 | 2016年2月15日 (月) 10時22分
彩 さん
庶民には見るだけでしかない豪商の住宅です ^^;
おくどさんのある土間に柱時計などには、
懐かしい旧家の住まいを感じさせてくれます。
現在と比較することは無理な世界ですが、
これも時代の変遷、終わることはないでしょうね。
爺には今がいちばん幸せな時代です ^^
投稿: 好好爺 | 2016年2月15日 (月) 18時09分