奥の細道をゆく 立石寺
旅の3日目は山形市の山寺・立石寺。
天気予報は”晴れ時々曇り、にわか雨”でした。
この日は山頂まで自力で行くしかありません ^^;
相方には杖代わりにと
ちょうど良い傘を持たせての参拝です。
立石寺本堂(根本中堂)への石段を上がります。
ここから奥の院まで約1,000段の石段ですが、
階段は急なところが多く手すりがあります。
まずは本堂の根本中堂に参拝。
そしてその横に建つ芭蕉句碑です ^^;
句は
”閑さや 岩にしみ入 蝉の声”
そして宝物館前には
芭蕉と曾良像です。
この辺りはまだ平坦な境内、
念仏堂、鐘楼などを見て山門へ。
雨の心配はなくなりホッとしながら、
ここから奥の院・大仏殿まで登る石段参詣道です。
途中の「姥堂」を見て本格的な修行者の参道を行き、
山門から360余段の四寸道を抜けると
「せみ塚」に出ました。
芭蕉の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、
石の塚を建てたことからそう呼ばれています。
「弥陀洞」
長い歳月に風雨が直立した岩を削り、
阿弥陀如来の姿を作り上げたという。
次がここ
「仁王門」
わざと正面から撮っていませんが、
こうして見上げるのも山寺ならでしょうか ^^;
門をくぐるとその先が山内支院が建つ境内です。
途中から眺める開山堂と納経堂
ここはまたあとで先に奥の院に行きます。
「奥の細道」本文
” 岩上(がんじょう)の院々みな扉を閉て、ものの音きこえず。
岸をめぐり、岩を這て、仏閣を拝し、
佳景寂寞(かけいじゃくまく)として心すみ行のみおぼゆ。”
芭蕉は夕刻にこの山上の堂に登っていますが、
こちらは朝、岩上の院々の扉はすでに開いています。
ただ、過ぎる人も少なく静かな山上でした。
性相院、金乗院、中性院と多くの諸堂を見て
着いた奥の院。
右に「妙法堂」、左に大仏殿が建ちます。
ここが海抜417m。
参拝したあと左側の道に入って「華厳院」へ
ここには岩屋をお堂に見たてた中に、
柱間一尺五寸ほどの小さな「三重小塔」があります。
来た道を戻り開山堂へ。
途中、左に「修行の岩場」を見ると
「開山堂」と「納経堂」の正面に出ます。
百丈岩の上に立つ開山堂、
その左には山内で最も古い建物といわれる「納経堂」です。
ここから右に登り五大明王を奉る「五大堂」へ。
舞台造りのこの御堂からは山寺を一望できる
展望台を兼ねていますが
こちらは眼下に見える山寺の町です。
ここは海抜386m、
少し高台になったところに建つのは「山寺芭蕉記念館」。
しばらく景色を楽しんで下山しました。
芭蕉「奥の細道」をゆく今回の旅。
越後から出羽へと神社仏閣を訪ねましたが、
あと少し出羽の旅が続きます。 23日
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ここは冬のツアー旅行で立ち寄りました。
階段に雪が凍っていて怖い思いをしたのが思い出されます。
投稿: 風 kei | 2015年6月27日 (土) 14時56分
風 kei さん
出羽の旅
定番ばかりですがここは外せませんね。
冬のツアーでここへ、それは凄いですね。
一度経験してみたいですが・・・無理です ^^;
投稿: 好好爺 | 2015年6月27日 (土) 17時07分
奥の細道の旅をしてみたい、芭蕉の辿った路を、私も歩いてみたいと、数年前にとても憧れました。でも結局今日まで行けずじまいでした。多分もう行けないだろうと諦めています。
せめて好々爺さんのブログの文章で、写真で 楽しませていただきます。
いつも素敵な写真を ありがとうございます。
投稿: スーちゃん♪ | 2015年6月27日 (土) 17時44分
スーちゃん さん こんばんは。
「奥の細道」
歩いてみたいと思っていただけるだけでもうれしいですね。
退職したら「奥の細道」と決めていました。
現役引退を機に歩き始めましたが足かけ2年半、
延べ65日間の旅でした。
以来芭蕉を追っかけてブログを始めましたが、
今年でともに10周年になります。
初心に帰って芭蕉ゆかりの地を巡ってみようと思い、
この旅がその第一弾でした ^^
投稿: 好好爺 | 2015年6月27日 (土) 19時51分