奥の細道をゆく 出羽三山
旅の2日目はこの旅のハイライト!
時間的、行程にも悩みましたが、
やはりここは「羽黒山」から「湯殿山神社」への行程でした。
この日だけは晴れてほしい・・・との願いがかなったうえに、
予定より宿を30分早く出発できて
少し余裕のできた出羽三山でした。
まずは羽黒山・出羽神社の国宝「五重塔」です。
隋神門
ここから月山山頂から尾根道を下って、
湯殿山神社までが出羽三山の神域になります。
すぐに継子坂(246段)を下ります。
羽黒山山頂まで2,446段の最初の部分 ^^;
建ち並ぶたくさんの末社群を見て
祓川に架かる赤い神橋を渡ります。
右には水がほとんどない須賀の滝と ><;
その前には祓川神社(右)と岩戸分神社(左)。
昔はここで川に身を沈め、
水垢離をして三山詣での途についたという。
ここからは長~い石段(約2キロ弱)が始まります。
樹齢一千年という天然記念物の”爺杉”を見ると
すぐに五重塔への道
「五重塔」の正面から横に回り右に行くと一の坂に出ます。
一の坂から二の坂、三の坂と上る羽黒山いちばんのハイライト!
油こぼしと呼ばれる急坂の二の坂の先には芭蕉三日月塚。
その先を右に行くと芭蕉が滞在した南谷がありますが、
今回は残念ながらこの坂は上りませんでした ^^;
来た道を戻って車での山頂参拝です。
三の坂を登り詰めるとあるのが山頂大鳥居、
上ったつもりでくぐります ^^;
鏡池越しに見る「三神合祭殿」。
羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m、桁行24.2m、
梁間17mで、主に杉材を使用。内部は総朱塗りで
屋根の厚さは2.1mに及ぶ萱葺きの豪壮な建物です。
以前に歩いたときは霧のなかでしたが、
この日ははっきりと見えました。
合祭殿正面、中央に「月山神社」、
右に「出羽神社」、左に「湯殿山神社」の三神社号額が掛かります。
見どころは他にもたくさんありますが、
自分的にはやはりこちら ^^;
俳聖芭蕉像と三山句碑です。
句は右から
”涼しさや ほの三日月の 羽黒山”
”かたられぬゆどのにぬらすたもとかな”
(加多羅礼努・・・と漢字の当て字で掘られています)
”雲の峰 いくつ崩れて 月の山”
羽黒山はここまで、
「奥の細道」歩き旅では月山山頂から湯殿山神社へと、
尾根伝いの修験道を歩きましたが、
今回は快適なドライブでした。
「湯殿山神社」大鳥居です。
ここから参拝バスの予定でしたが、
早い宿のスタートで時間的にも余裕ができて歩きです。
バスなら5分、
歩いても20分ほどの短い距離です ^^;
道筋に建つ神社碑や残雪の残る山を見ながら、
少しづつ上っていくバス道(歩道あり)です。
梵字川に架かる御沢橋
橋の上からは、はるか彼方の右下に、
本宮の御神体と御滝神社が見えます。
木々に囲まれた左のバス道をさらにいきます。
道沿いに流れ落ちる名もなき滝
そして湯殿神社本宮への入口
少し上ってあとは参道を下ります。
ここからは撮影禁止になります ^^;
撮ってはいけないといわれてもこれだけは・・・
熊注意の札が掛かる立ち入り禁止のロープ越し、
まだ雪渓の残る登山道わきに建つ芭蕉・曾良の句碑。
奥に ”語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな”
手前が曾良の”湯殿山 銭ふむ道の 泪かな”です。
月山山頂から尾根伝いに来るとここに着きます。
この後ろが湯殿山神社本宮参拝口。
ここは素足になってお祓いを受け参拝しますが、
「奥の細道」本文
”惣て、此山中の微細、行者の方式として他言することを禁ず。
仍て筆をとゞめて記さず。”
懐かしい出羽三山でした。 21日
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出羽三山、ここも懐かしい風景ばかりです。
ありがとうございました。
投稿: 風 kei | 2015年6月26日 (金) 18時50分
風 kei さん
今回の旅のいちばんの目的がここでした。
坂は登れませんでしたが満足したようでした。
投稿: 好好爺 | 2015年6月27日 (土) 17時03分