ぶらり岐阜笠松町
岐阜県笠松町の旧商家「杉山邸」で
「ひな飾り展」が行われているのを知り、その最終日に、
岐阜の梅林公園に行く途中に立ち寄ってみました。
以前に「鮎鮨街道(御鮨街道)」とともに、
「笠松町歴史民族資料館」を紹介したことがあります。
その街道筋にある「鮎鮓街道・笠松問屋跡」。
”徳川家康・秀忠に鮎鮓を献上するため、岐阜町の鮓元から
加納問屋を経てここ笠松問屋で受けつぎ、一宮問屋へ送られた。”
その道が「御鮨街道(岐阜街道)」と呼ばれています。
今回は資料館が建替え中でしたが ^^;
その近くにある町屋造りの旧商家「杉山邸」です。
なぜか?”屋根神さん”が右に入れ替わっていました。
それは別に関係がありませんが^^;
ちょうど開催されていた”おひなまつり”(3月3日(火)で終了。)
母屋の玄関にはご覧の飾りと
手作り人形が一対。
その中央に飾られていた昭和19年の御殿飾りです ^^
そして座敷にはたくさんの吊るし飾りと、
人形が展示されていました。
新聞によると
ちりめん細工を手掛ける同町米野の岩井栄さん(92)と
義理の娘英子さん(68)の手作りの人形や
つるし飾りが約200点を展示されているそうです。
そんななかから、
ちょっと珍しい”花うさぎ”の雛かざりです。
土間を抜けて奥の土蔵に行きます。
土蔵の正面には
平成元年、昭和51年、昭和46年の段飾り。
右の段飾りは昭和24年のもの。
そして左には昭和35年の御殿飾りが、
他にも豆雛や内裏雛が並びます。
こちらはそのうちのひとつ ^^
初めて見る
旧商家「杉山邸」でのおひなさんでした。
土蔵の2階には復元された「鮎鮨荷」がありました。
岐阜城下で作られた鮎鮨は御鮨街道で運ばれ、
ここ笠松から木曽川を渡り江戸へと運ばれました。
「杉山邸」を出るとすぐにある”木戸跡”。
鮎鮓街道(名古屋街道)と伊勢路の分岐点であり、
左に折れるとすぐに木曽川に突き当たります。
その先は笠松湊跡で、
「木曽川笠松渡船場跡」には昔の石畳が残ります。
なぜか?「野ざらし芭蕉道」の碑が建ち、
芭蕉句碑と関連碑が並びますが、
芭蕉2句はともに芭蕉全句集にはありません。
この周辺は
”笠松みなと公園”として整備されています。
江戸時代に幕府直轄地として笠松陣屋が置かれ、
江戸末期には笠松県の県庁として、
また明治初期には岐阜県庁が置かれ、
岐阜県の中心となっていた岐阜県羽島郡笠松町。
ここが「美濃郡代笠松陣屋・県庁跡」です。
岐阜の梅を見に行く途中に
久しぶりに立ち寄った笠松町の町かど散策。
思わぬおひなさんとの出会いでもありました。 3日
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