明治村・呉服座
愛知県犬山市にある博物館「明治村」。
ここではガイドさんの案内で時間限定ですが、
非公開の建物内部が見学できます。
少し日が経ちましたがそのガイドに初めて参加したのが、
4丁目49番地にある「呉服座(重文)」でした。
江戸時代以来伝統建築の名残を留める芝居小屋です。
明治初年大阪府池田市に建てられ
当時は「戎座」と呼ばれていましたが、
明治25年(1892)に西本町猪名川の川岸に移され、
名称も「呉服座」と改められます。
地方巡業の歌舞伎をはじめ、
壮士芝居、新派、落語、浪曲、講談、漫才等、
様々なものが演じられました。
桝席に渡された桟を歩いて客席へ。
客席は平場(平土間)と呼ばれ、
桝席に区切られている中央の低い部分と、
桟敷と呼ばれる廻りの部分からなっています。
客席後部
舞台の袖から奈落へと降ります。
ちょうど廻り舞台の下、
今は見学用の照明が点いていますが、
当時、灯りはすべてローソクだったとか。
廻り舞台は円周に沿って取り付けられた
車と中心軸とで支えられています。
廻り舞台の下から
袖に付けられた花道の下を行くと
入口近くには楽屋があり、
そこから花道の出入り口に出ました。
普通、楽屋は舞台の裏手等に設けられていますが、
この呉服座では入口土間の上にあります。
大きな音を立てて揚幕が引かれると、
舞台の花道へ。
ここは七三(舞台へ三分、揚幕へ七分)の位置で、
役者はここで一度立ち止まり、
芝居を演じたり、見得(みえ)を切ったりするところ。
客席は全体に斜めになっています。
芝居小屋が大衆の遊び場、社交場であつたことが
この建物の役割でもあると同時に、
マスコミの重要な役割も果たしていたという・・・
(主要部は明治村説明文より引用)。
非公開建物が公開される建物ガイド、
まずは「呉服座(重文)」の見学体験でした。
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