日本三大山城
奈良県高取町は「高取城」の城下町として知られます。
その高取城は日本三大山城のひとつですが、
今回は以前に訪れたその高取城跡とともに、
「日本三大山城」の紹介です。
高取町の”札の辻”から南東に4㎞ほどにある「高取城」は、
比高(麓から本丸までの高低差)が390mと一番高い山城です。
集落を抜けて山道に入るとすぐに「黒門跡」、
そこから「二の門跡」などいくつかの城門跡を見ながら
高度を上げていくととここが「大手門跡」。
この先、道は「二の丸」、「本丸」へと続きます。
「十五間多門跡」
廃城後、その建物群はほとんど取り壊されていますが、
石垣はほゞ原型を残しています。
「太鼓櫓跡」
「二の丸跡」から「本丸」へ向かう狭い道、
見える石垣は天守台の石垣。
道を回り込むと海抜580mの「本丸跡」に出ます。
東西に75m、南北に60mの広さがあり、
高さ約8mの石垣に囲まれていますが、
その石垣は見事なものでした。 08年3月2日
さて、日本三大山城とは、
この大和高取城に美濃岩村城、そして備中松山城の3城。
続いては「岩村城(岐阜県恵那市岩村)」、
海抜717mと一番高いところにある城跡です。
麓に復元された「太鼓櫓」などを見ながら
緩やかな登城道を行くと石垣のある道になります。
「三の丸」に入ると東曲輪を守る”六段壁”といわれる
見事な石垣が現れます。
その石垣を回り込んで行きます。
本丸表門への虎口石垣
そして「本丸跡」
本丸には天守はなく、「二重櫓」が2基あったのみと。
付近は霧が多く発生するため、別名・霧ヶ城とも呼ばれ、
「女城主」悲哀の物語が残る「岩村城跡」でした。
07年2月12日
そして最後は「備中松山城(岡山県高梁市)」です。
標高430mの臥牛山(がぎゅうざん)山頂にあり、
現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。
ここは”ふいご峠”(8合目)まで車で入れますが、
(土・日・祝は5合目からシャトルバスです)
そこから山道を20分ほど歩いての登城です。
城内に入り天守に向けて歩いていると
突然目の前に現れる巨大な石垣、ここが「追手門跡」。
「三の丸跡」
ここも素晴らしい石垣が続いています。
「黒門跡」
上へと続く石段を登り詰めて途中の遺構を見ながら、
「二の丸跡」、そして「本丸天守」へと向かいます。
その「二の丸跡」から見る
天守閣・五の平櫓・六の平櫓の風景は、
「備中松山城」の定番スポットでしょうか。
復元された「南御門」を入ると正面に「天守閣」。
天和3年(1683)に修復された当時の姿のまゝ現存する
貴重な天守です。(昭和15年に大修理されています)
ところで、
山城にしては山から見た景色がない ><;
ということで・・・
登城する途中の「中太鼓櫓台跡」から見た高梁市街地、
流れる川は「高梁川」です ^^; 2010年4月17日
「日本三大山城」、それぞれに趣のある山城でしたが、
その見事な石垣は今も鮮明に記憶にあります。
我がブログの過去記事ですが、興味のある方は
「大和高取城跡」はこちら
「備中松山城」はこちら
「美濃岩村城跡」はこちら でご覧ください ^^;
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好好爺さん
「日本三大山城」大和高取城跡、備中松山城、美濃岩村城跡のご紹介、楽しく拝読しました。この内、近いこともあって岩村城へは、訪れたことがあります。「女城主」で有名なお城ですよね。最近話題の「竹田城」などは、この中に入らないのですか。司法場眺望出来て素晴らしかったですが・・。
投稿: shuttle | 2014年10月23日 (木) 08時22分
shuttle さん
岩村城跡はやはり「女城主」で知られていますね。
「竹田城跡」
ここも素晴らしい山城ですが三大山城には入りません。
近年、「天空の城」・「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ人気ですが、
山城としては当時の城郭(石垣)が今もそのまま残る遺構だけです。
昔は静かな城跡でしたが今は”恋人の聖地”にもなったそうで、
少々人気過剰なのが心配です。
投稿: 好好爺 | 2014年10月23日 (木) 17時54分
おはようございます。
いやあ~素晴らしい・・・博識に驚きます。
やはり私も出掛けたのは岩村城くらいですね、以前桜の名所で津山のお城に立ち寄った事がありますが、この松山城とは違うと思います。
良い勉強になりました。
投稿: 風 kei | 2014年10月24日 (金) 06時44分
風 kei さん
ちょっとネタ切れで古い写真を引っ張り出しました。
岩村城跡は緩やかな登りで気楽に行けますね。
高取城跡と備中松山城はちょっとハードですが、
また違った遺構の残る素晴らしい城跡です。
津山城は平城ですからこの松山城とはまた違いますね。
桜で知られるところ、
まだ未訪で一度は訪れたいところです。
投稿: 好好爺 | 2014年10月24日 (金) 16時42分