三河一色大提灯まつり 続編
三河一色諏訪神社で行われた「三河一色大提灯まつり」。
掲揚されていた大提灯から先に2組は紹介しましたが、
今回は残る4組の大提灯とその絵柄です。
「諏訪神社」拝殿
主祭神は大国主命の第二子神
建御名方命(たけみなかたのみこと)で
永録年間(1558~1570)の創建。
あらためて境内に揚がる大提灯。
では、残り4組の提灯とその絵柄です。
中組の「天岩戸図(あまのいわとず)」(二張)は
”神威霊(かみのいれい)” と
”蒸民仰(じょうみんあおぐ)”で、
天照大神が天岩戸に隠れて神々が困っている様子と、
手力男神が戸を開けようとする様子が描かれています。
宮前組は
「大塔宮御凱旋図(だいとうのみやごがいせんず)」(二張)で
”敬神愛国(けいしんあいこく)”と
”天理人道(てんりじんどう)”。
大塔宮(後醍醐天皇の第三皇子)が京都に凱旋した様子と、
集まった武将たちが正装で列座している様子です。
次の諏訪組は「静女鎌倉八幡宮舞楽図」(二張)。
”神所享(かみのうくるところ)”と
”維恭敬(これきょうけいす)”で、
頼朝に捕えられた静御前が鶴岡八幡宮で踊る様子と
その舞を見ながら歌に聞きほれている武将たちです。
そして最後は大宝組の”八咫烏図”と”金鵄図”です。
”嗚呼大哉(ああ、おおいなるや)”(八咫烏図)と、
”皇宗威徳(こうそうのいとく)”(金鵄図)は
神武天皇を八咫烏が大和への道案内をしている様子と、
大和討伐のときに金色の鵄が天皇の弓にとまり、
その光に敵が戦意を失う様子が描かれています。
大提灯に描かれた絵柄と文字には、
それぞれに歴史上の人物とその物語がありました。
6組、12張りの大提灯に歴史が息づく時代絵巻
「三河一色大提灯まつり」。
ローソクが灯されるのは献灯祭の一夜だけです。
この日はその翌日の昼間に
大提灯とその絵柄をじっくりと楽しみました。
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大提灯まつりにお出かけでしたか、私はすっかり忘れていて新聞を見て後のまつりでした。
以前に数回出かけたことがありますが夜空に浮かぶ大提灯は見事でした、ただ中のろうそくの灯が外の紙が厚すぎるのか透けなかったのがなぜか覚えています。
なかなか他所では見られないまつりですね。
投稿: 風 kei | 2014年8月30日 (土) 11時13分
風 kei さん
初日はこちらが雨で延期かと思っていました。
今回もやはり2日目の朝からでした。
この祭りもまだ夜は見たことがありません。
これだけのローソクの灯でもやはり薄暗いようですが、
それがまた幻想的な演出になっているようですね。
大提灯の絵柄だけでも必見だと思います。
投稿: 好好爺 | 2014年8月30日 (土) 17時32分