安芸の小京都 竹原
全国に”小京都”と呼ばれるところは数ありますが、
ここ広島県竹原市もまたそのひとつ。
遥か平安時代、京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から、
「安芸の小京都」と呼ばれています。
”棒瓦の屋根と塗籠壁、格子窓の小路を歩けば、
歴史の息づかいが感じとれます”という、
その「重要伝統的建造物保存地区」を歩いてみました。
明治に建てられた「森川邸」の建物(背後です ^^;)を見て、
こちらはまた昭和のレトロを感じる建物です。
ここからその町並み保存地区の散策です ^^
江戸から明治、大正、昭和期に建てられた建物が、
時代の違和感もなくみられるという・・・
そんな町並みと竹原の歴史を楽しみます。
まずは「竹鶴酒造」前に出ました。
あのニッカウヰスキー創業者である
竹鶴政孝氏の生家でもあります。
こちらが町並み保存地区の南東部、
ここから北へと見ていきます。
すぐにある「松坂邸」
この日はすべて入館なしの外観のみ ^^;
入母屋造りで平入り、本瓦葺の見事な”むくり屋根”と、
うぐいす色の漆喰による大壁造りに窓額つき虫籠窓。
本瓦葺の下屋には出格子と実に綺麗な建物です。
この先も江戸から昭和期の建物が建ち並ぶ
綺麗な町筋が続きます。
町並みは緩やかにカーブしていきますが、
合わせて側溝も折れ曲がっているのが分かります。
途中にはいくつかの小路がありますが、
こちらは「板谷小路」。
建物の屋根は桟瓦葺も見られますが、
多くは本瓦葺が多く見ごたえのある建物群です。
こちらは「大小路」
竹細工のお店で風に舞う風車 ^^;
昭和の建物は「竹原市歴史民俗資料館」。
その奥に見える白壁の建物は江戸期のもの。
この突き当りが北の端で見える建物は「胡堂(えびすどう)」。
映画「時をかける少女」でお馴染みのスポットだそうですが、
残念ながら見ていません ^^;
町筋はここで直角に折れます。
江戸時代後期に製塩そして酒造業で栄えた竹原。
その後、廻船業も盛んになり経済的発展をとげ、
それに携わった人々によって町並みがつくられます。
国道185号線沿いにある「頼山陽」像。
保存地区のなかには山陽の伯父頼惟清の家もあり、
山陽も若き日にこの地で過ごしたことがあるそうです。
旅の2日目は竹原に宿泊しましたが、
宿への途中に「安芸の小京都 竹原」の散策でした。
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好好爺さん
「安芸の小京都 竹原」、残念ながらここへは、行った事がありません。ツアーに組み込まれていないようです。これだけ見事な家並み、建築群なら、一見の価値が十分あります。ツアーにあるかどうか探して見ましょう。
投稿: shuttle | 2014年6月 3日 (火) 09時24分
shuttle さん
「安芸の小京都」に惹かれて行きましたが、
思っていたより素晴らしい町並みでした。
ただ、ツアーとなるとどうでしょう。
尾道周辺では鞆の浦が人気ですから、
こちらまでは組み込まれていないと思います。
投稿: 好好爺 | 2014年6月 3日 (火) 16時34分