下街道から中山道へ
今年の歩き始めに選んだ「下街道」。
あと少しを残して3回に分けてしまいましたが、
その最終回はJR武並駅から下街道槇ヶ根追分に出て、
そのまま中山道を大井宿(恵那)までの歩きでした。
武並駅から歩き始めてすぐに竹折美濃の集落です。
雪の残る道や周辺の畑を見ながらいやな予感がします。
集落のはずれにある「明治天皇竹折御小休所」跡。
ここからすぐに国道19号線を渡り中央自動車道をくぐります。
しばらく道は上りになり畑の傍を行きます。
農道から離れると目的の槇ヶ根追分はもうすぐですが、
山中に入り予感が的中!雪道になりました ><;
途中から雪の重みで折れた竹が道をふさいでいて、
道なき傍を迂回して行きます。
もうすぐ目の前が目的地ですが、
竹をかいくぐりわずかな階段を探して行きます。
ようやく見つけた街道に戻り、
目の前が開けると目的の「槇ヶ根追分」です。
道を上り切ると中山道に飛び出します。
雪の残るところが「槇ヶ根立場跡」で、
かってはここに九戸の茶屋があつたところ。
江戸(大井宿)に向かって建つ道標、
上に鳥居と大神宮の文字があり
「右 西京大阪 左 伊勢名古屋 道」と刻まれています。
その先には「伊勢神宮遥拝所跡」があります。
中山道を西に行く人はここで伊勢神宮を遥拝したという。
さて、これで下街道を歩く目的は終りましたが、
ここからは懐かしい中山道の歩きです。
中山道はこの先で一旦県道に出ますが、
途中からふたたび山道へと入って行きます。
ただ、今回は快適な街道歩きとはいきませんでした ><;
下りが続く道ですが・・・
ご覧のようにまだ凍った雪が残りかなり疲れる歩きです。
ようやく雪道から解放されて出たところが「西行の森」。
この辺りは綺麗に整備された”桜百選の園”となっています。
ここまでは恵那市街から車で来ることができます。
ここも峠のひとつで「槇ヶ根一里塚」が残っています。
左右にある一里塚の片方です。
そして再び雪道を下って行くと「西行苑」です。
西行終焉の地としては河内の弘川寺が知られていますが、
大井で没したという説もあり、ここに塚が建てられています。
その西行塚への道を行きます。
道の傍に建てられている芭蕉句碑。
”西行の わらじもかかれ 松の露” (元禄2年(1689)の吟)
そしてその上には
西行歌碑があります。
”待たれつる 入相のかねの音す也
あすもやあらば きかむとす覧”
さらに行くと
小高い丘に築かれた「伝西行塚」に建つ「五輪塔」です。
ここから下った新田地区には
西行ゆかり水(硯水)跡も残っています。
最後の坂を下って来た道です。
ここから西の大湫宿までまでの約3里半(14km)の道は、
山中の峠道になり、”十三峠におまけが七つ”とまでいわれた、
激しいアップダウンの坂道が続きます。
ここから先は恵那の市街地(大井宿)はもうすぐです。
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