芭蕉 綿弓塚
「石光寺」の寒ぼたんを見たあとは、
いつものように「當麻寺・奥の院」の冬牡丹を見に行きます。
ところが今年はちょっと様子が違いました。
まだ全然咲いていなくて咲くのは12月下旬ごろという ><;
さて、このあとどうするか?困りました。
雨がぱらつくなか帰ってもよかったんですが、
せっかくここまで来ていながらそれでは能がないと、
立寄ったのはここです。
もう随分と前に歩いた竹内街道(たけのうちかいどう)。
そのときに少しふれましたが、
奈良県側の竹内集落にある芭蕉ゆかりの「綿弓塚」です。
街道沿いには古民家を改装した休憩所があり、
奥は整備された小公園(綿弓広場)になっています。
その綿弓広場に建つ「綿弓塚」。
貞享元年(1684)秋、
門人の千里(ちり)を伴った旅の「野ざらし紀行」で,
千里の旧里でもあるこの地に滞在しています。
そのときに詠んだ句
”わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく”を記念して、
芭蕉没後150年の文化6年(1809)に建てられました。
右面にその句が刻まれています。
少し離れて建つ千里の句碑
”深川や芭蕉を富士に預け行く 千里” (野ざらし紀行)。
休憩所内です。
入口から順に ^^
中央には竹内街道沿いの見どころを紹介する
写真が張られたパネルが展示されています。
入口の右側には竹内集落の古地図です。
ここを訪れる人たちの休憩所として、
裏庭とともに整備された建物は
もとは造り酒屋の建物であったそうです。
内部は柱や梁(はり)を残すのみですが、
それがまた往時の雰囲気を感じさせてくれます。
その竹内街道
ちょうど奈良と大阪の県境になる竹内峠から
ここに下ってくる街道はこの先ですぐに「長尾神社」に。
そこからは横大路となって桜井へと続きます。
思わぬ「当麻寺。奥院」から
懐かしい竹内街道の芭蕉「綿弓塚」に再会でした。
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