彦根 龍潭寺
滋賀県彦根市古沢町にある「龍潭寺(りょうたんじ)」。
井伊家の菩提寺である
静岡県浜松市引佐町にある「龍潭寺」の分寺で、
井伊直政が佐和山城主になったのを機に、
佐和山麓に移建開山された名刹です。
入口は佐和山城跡へのハイキングコースと並んであり、
参道を行くと奥で一緒になります。
龍潭寺白と呼ばれるムクゲの咲く参道。
山門
庭の寺・だるま寺として知られるところですが、
この日は我が身ひとりでした ^^;
ハイキングコースは奥に見える観音堂の横から
佐和山城跡へと続きますが
庭園拝観は左に折れて方丈へ。
ここへは蕉門十哲のひとり森川許六が描いた
方丈の襖絵を見にいちど訪れたことがあります。
何十年ぶりか?今回は庭園が目的でした。
その方丈南庭「ふだらくの庭」
敷きつめられた白砂に、大小四十八石を配して、
観音菩薩の浄土である補陀落山の一帯をかたどった
江戸初期の枯山水の名庭。
説明には
”白砂は大海、砂紋はさざ波を、
垣根は前が水平線、後方がはるか彼方の雲。
中央の島が補陀落山で、中天の立石は観音さまの立ち姿、
島右手の石は平安時代の僧慧萼(えがく)が
中国に渡った時の舟で、
現世から仏の世界への渡し舟となっています。”とあります。
しばし座して鑑賞。(ただ見るだけでしたが ^^;)
このあと森川許六の筆になる
方丈の襖絵56面を見て書院東庭へ。
その書院座敷から
こちらは佐和山の峰を借景に
浄土の世界を表す池泉観賞の名庭「鶴亀蓬莱庭園」。
左の岩島が亀島で、
右の槙木を中心に鶴を表わしているそうです。
庭園の上部が借景となる佐和山、
そして亀島の左には我国でも最高のものといわれる
直下型の枯れ滝、”龍門瀑”があるそうですが・・・
それってどれ?の世界でした ><;
そんなふたつの名庭を独占して楽しんだ「龍潭寺」 。
こちらはオマケです ^^;
「龍潭寺」の傍にある「清凉寺」。
石田三成の重臣島左近の屋敷跡に
井伊直孝が父・直正の墓所として開基した寺院で、
歴代彦根藩主井伊家の菩提寺です。
彦根佐和山麓にあるふたつの寺院、
遠い昔を思い出して訪ねてみました。
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