板取宿から木の芽峠へ
4年ぶりに訪れた南越前町の「花はす公園」でしたが、
今回も帰り道は北国街道(国道365号線)を走りました。
道が栃ノ木峠(R365)と木の芽峠(R476)に別れる手前に、
旧北国街道の板取宿(上板取)があります。
4年前に詳しく紹介しましたが
宿跡に残る見事な兜造りの茅葺屋根と、
妻入りの民家4軒も変わることなくうれしい再訪でした。
今回の目的はもうひとつ、
ここから3.4キロほど西にある旧北陸道の木の芽峠でした。
この先で「今庄365スキー場」への道に入り、
そのまま林道を走れば峠の下に着きます。
しかし、今回はどうしても歩いて峠に入りたくて、
スキー場の駐車場に車を停めて歩きます。
ここでスキー場のゲレンデから離れ車道を行きます。
短い距離だけに軽い気持ちで入りましたが・・・、
これが甘かった ><;
道は九十九に折れるだらだら坂で結構疲れます ><;
咲き始めたヒヨドリバナにノリウツギなど、
道沿いに咲く花を見ながら行き・・・
ようやく?着いた「言奈(いうな)地蔵」への分岐、
登ること、すぐに旧北陸道に出ます。
こちらは南今庄の二つ屋集落から来る旧道、
その大半はスキー場のゲレンデを通って来ます。
そして「言奈地蔵」。
お地蔵さんは弘法太師であるといわれ、
また、ひとつの伝説が残されています。
ここから木の芽峠までは500mほど。
以前に歩いた時は雪道でしたが、
この日は下草の刈られた綺麗な旧道でした ^^;
(8月下旬に言奈地蔵祭りがあるようです)
そして、着いたこの場所です。
見える石畳はスキー場の道、急坂です!
木の芽峠と、峠の番所を兼ねる前川家はすぐ先ですが、
今回の目的はこのわずかな旧道を見たかったからです。
私事で恐縮です ><;
ちょうど8年前の4月中旬、芭蕉「奥の細道」の歩き旅で、
途中からの雪道に躊躇しながらも歩いてきた旧道でした。
ところが、ここで思わぬ雪の壁に阻まれました。
その時の様子を旅のHPにはこのように書いています。
”除雪された雪に行く手を阻まれる。道(と思われる雪の上)に
戻ると今度は数メートルほどの雪の斜面だ。左に切れ落ちる
雪の斜面を慎重に足場を固めてトラバースする。” と。
この生い茂る草?の部分がすべて雪の斜面でした。
なぜ下の道(車道です)に迂回しなかったのか?
思い出しても冷や汗が出ます ><;
それだけに今、雪のない旧道を歩いて、
8年ぶりに着いた木の芽峠に感激でした。
そして前川家を通り過ぎると、
その先は敦賀の新保集落まで下る道、
敦賀側では「木の芽古道」と呼ばれます。
あらためて旧道を戻り、
思い出の木の芽峠を後に来た道を下りました。
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好好爺さんこんにちは!
ここに来るのが目的だったのですね。
凄いなあ~! 木の芽峠、栃ノ木峠、北国街道の知識だけはあります。
まだ行っていないような気がします。
季節を変えて訪ねると風景も変わって思い出もさらに深まった事と思います。
まだまだ元気で歩ける事が羨ましいです。
投稿: 風 kei | 2013年7月24日 (水) 12時35分
風 kei さん
前回は時間がなくパスしたところです。
今回はここに立ち寄れるように早発ちでした。
雪の下というのはどうなっているのか分からないものですね。
多分に自己満足の世界でしたが、
当時を思い出すとあらためて感慨深かったです。
歩けることに感謝です。
投稿: 好好爺 | 2013年7月25日 (木) 16時20分