花かつみ園一般公開
愛知県知多郡阿久比(あぐい)町にある「花かつみ園」。
毎年期間限定で公開されるところですが、
今年の一般公開が始まっています。(~23日(日)まで)。
開花情報ではようやく見ごろを向かえたようで、
雨を気にしながら出かけてみました。
「花かつみ園」は阿久比町の草木地区、
デンソー阿久比製作所の北側にあります。
園内の畑には小さい紫の花がいっぱい!
”花かつみ”
花しょうぶの原種であるノハナショウブのことですが、
近隣では三重県の明和町斎宮に自生します。
しかし、これだけ多くの花を見るのは初めてでした。
ここでは保存会の方たちが管理をされていて、
毎年こうして花を咲かせ公開しているそうです。
松尾芭蕉も「奥の細道」でこの花を探しています。
奥の細道本文、”あさか山”の項には
”・・・かつみ刈比(かるころ)もやゝ近うなれば、いづれの草を
花かつみとは云うぞと、人々に尋(たづね)待れども、
更知(さらにしる)人なし。沼を尋、人にとひ、「かつみかつみ」と
尋ありきて、日は山の端にかゝりぬ・・・”と書いています。
芭蕉も探せなかったまぼろしの花
郡山市日和田町にある安積山公園の「芭蕉文学碑」、
その本文が刻まれています。(2003年3月撮影)。
この日はイベントが開催される日でもあり、
その前に”花かつみの唄”が披露されていました。
建てられていた「花かつみの記念碑」には
”伝説によれば今から520年ほど前、山陰伯耆の国から
この芳池に移植されたと聞く。
尾張藩公へ献上、お止め花となり門外不出のため、
世間では、まぼろしの花と伝えられてきた。” とあります。
こうして花かつみ園が造成され、
末永く継承保存されていくまぼろしの花、”花かつみ”。
自生するノハナショウブが減少していくなかで、
こうした取り組みが行われ、公開されていることを知り、
初めて訪れた阿久比町の「花かつみ園」でした。 15日
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ニハナショウブですか、それにしても良くご存じですね~!
それほど遠くないので見てみたい気もします。
投稿: 風 kei | 2013年6月17日 (月) 09時27分
風 kei さん
目立たない小さな花です。
ハナショウブのような派手さはありませんが、
これがその原種で紫の花が印象的です。
撮り難い花ですわ。
投稿: 好好爺 | 2013年6月17日 (月) 18時21分