東海道石薬師宿
三重県鈴鹿市石薬師町。
東海道53次の44番目の宿場町で、
歌人で国文学者でもある佐佐木信綱の生誕の地でもあり、
その作詞による”夏は来ぬ”の
卯の花(ウツギ)の咲く町でもあります。
ちょうど町の真ん中あたりにある「佐佐木信綱記念館」。
この辺りがその卯の花の咲くところですが、
残念ながらすでに終盤を迎えていました。
記念館の横には佐佐木信綱の生家がありますが、
記念館からその生家が見学できます。
生家の裏庭に咲く卯の花ですが、
奥の1本がまだ満開でした ^^;
庭先から玄関
玄関先の土間に掛かる「夏は来ぬ」の額です。
ちなみに、「卯の花の匂ふ垣根に」の
”にほふ”は花のにおいではなくて、
花の色が美しく照り映えるという意であり、
視覚の面での表現である・・・と、、
以前に館長さんの雑考を読んで書いたことがあります。
裏庭に面した座敷、
ここはすべて撮影可で見学できます。
表に回って
こちらが表玄関
この日は子供たちの見学があって
入口が開けられていました。
生家の横には元は土蔵であったという
「石薬師文庫」があります。
5月初旬の八十八夜の頃にはここも卯の花で埋まります。
また宿町の道筋には36首の歌額が設置されていて、
「信綱かるた道」と名付けられています。
石薬師宿には3つの本陣がありましたが、
そのひとつ「小澤本陣址」です。
そして宿の案内板ですがやはり卯の花です ^^;
この辺りが宿の北側でそのまま南へと歩きます。
宿場の面影はもうありませんがこの町の方は、
佐佐木信綱と卯の花、そして宿場町としての
石薬師町を大切にされている・・・そんな町です。
その町名に由来したお寺が町の南側にあります。
南に下ると道は大きくカーブして、
国道1号線を瑠璃光橋で渡ります。
すぐに「石薬師寺」の大きな看板と北門を見て
そのまま南下して行きます。
北門から入って境内を歩いたほうが近いんですが、
やはり正面から、
ここが「高富山 石薬師寺」山門です ^^;
弘仁年間には「高富山西福寺瑠璃光院」と呼ばれていましたが、
元和2年(1616)に東海道石薬師宿が制定されると
「高富山 石薬師寺」に改称されます。
本堂
本尊は弘法大師が自ら刻んだという「薬師如来像」。
東海道「石薬師宿」
卯の花の咲き誇る宿場町をと訪れましたが、
それは叶わず ^^;
ぶらりとひとときのまちかど散策でした。 17日
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