山中温泉
以前に芭蕉「奥の細道」歩き旅で訪れて以来、
実に9年ぶりの「山中温泉」でした。
懐かしい思い出とともに
一度はこの湯に入りかった山中温泉を、
当時を思い出しながらの散策です。
山中温泉と言えば名湯「菊の湯(こちらは女湯)」と
右に「山中座」。(男湯はこの後ろにあります ^^;)
そしてもうひとつは景勝「鶴仙渓遊歩道」です。
「奥の細道」を歩いた時は全国的にちょうど熊騒動の時で、
遊歩道は立入禁止でしたが、
その遊歩道を「黒谷橋」から「あやとり橋」まで
無理やり入って歩きました。(地元の方のアドバイスあり^^)
今回はその時歩いていない「こおろぎ橋」から
その「あやとり橋」までを歩きます。
「こおろぎ橋」手前にあります芭蕉句碑。
句は
” かゝり火に 河鹿や波の 下むせび ばせを ”
元禄2年(1689)「奥の細道」の途中吟で、
”いさり火に かじかや波の 下むせび ”の異形句です。
そして「こおろぎ橋」を渡って
「鶴仙渓遊歩道」に入ります。
雪の「鶴仙渓」を期待していたんですが、
雪が残るのは遊歩道でした ><;
奇岩、名勝として知られる鶴仙渓ですが、
これもそのひとつ「采石岩(さいせきがん)」。
さしたる岩でもありませんがと、由来の案内板があります。
「こおろぎ橋」から800mほど、
足元を気にしながら川の流れに沿って歩くだけ ^^;
鶴仙渓不動滝
最近では夏になるとこの前に「川床」が作られるという。
ここまで来ると「あやとり橋」が見えます。
勅使河原宏氏デザインのユニークなS字型の橋で、
この下が「鶴仙渓」でも随一の景勝地「道明が淵」です。
今回はここまでで、下に回りませんでしたが
以前に撮った秋の「道明が淵」を ^^;
2004年12月1日撮影
初夏の新緑、秋の紅葉時期が一番の見ごろのようです。
そして「あやとり橋」を渡ります。
なんとも斬新で印象に残っていた橋ですが、
二度目となります。
上から見る「滝」と「川床」が作られる場所 ^^
そして下流の「道明が淵」です。
ここから町なかを抜けて「黒谷橋」へ。
その「黒谷橋」
大正ロマンを感じさせる石橋です。
この先で「鶴仙渓遊歩道」に入ります。
遊歩道入口にある「芭蕉堂」
明治43年(1910)、
芭蕉を慕う全国の俳人たちによって建てられ、
芭蕉像が安置されているそうです。
芭蕉が「奥の細道」で滞在した山中温泉
その時詠まれた名句
” 山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ ”の句碑は
何ヶ所かにありますが、
そのひとつが温泉街を外れた高台にある「医王寺」、
この境内の右手にあります。
” 山中や 菊は手折らし 湯の匂い 芭蕉 ”
奥の細道」本文
” 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂ひ ”の異形句です。
町なかから外れた場所にひっそりとあるこの句碑が、
芭蕉が称賛した名湯の句にふさわしい場所だと思いつつ・・・
この夜は山中温泉の湯で疲れを癒しました。
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コメント
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好好爺様
紅梅や水仙も咲いて、好好爺様のブログで一足早い、
早春を感じております。こちらですと早くて5月初旬の光景です。
山中温泉は芭蕉の句碑、又、橋の多いところのようで、
散策は楽しいでしょうねぇ。勿論、温泉もいいでしょうね。
いろいろなところをご一緒して眺めているようで楽しく拝読しております。
本当に、ありがとうございます。
投稿: hiro | 2013年2月 4日 (月) 05時33分
好々爺さん
「山中温泉」は、一度行ったことがあります。職員旅行で、団体でしたから、お酒を飲んで、ご馳走を食べて、ワイワイ騒いだだけの思い出です。お写真付きのご説明で、素晴らしい温泉郷だということがよくわかりました、芭蕉翁も訪れているのですね。次回、機会があったら、じっくり見てきたいと思っています。
投稿: shuttle | 2013年2月 4日 (月) 09時05分
hiro さん
こちらはまもなく梅だよりが始まりますが、
今年は全般に花の咲くのが遅いようです。
山中温泉は温泉もこの鶴仙渓も素晴らしいところです。
今回は雪景色をと思いましたが
やはり残雪が凍っている遊歩道は危ないですね。
北海道はまだまだ雪が続くようですが、
ご自愛ください。
投稿: 好好爺 | 2013年2月 4日 (月) 16時37分
shuttle さん
近郊の温泉街では一番の温泉郷と思っています。
最も芭蕉の影響もありますが ^^;
こじんまりとまとまった温泉街ですが、
この鶴仙渓の景色は抜群です。
機会がありましたら是非、おススメです。
投稿: 好好爺 | 2013年2月 4日 (月) 16時49分