今尾の左義長
岐阜県海津市平田町今尾の秋葉神社で行われた
「今尾の左義長」(岐阜県重要無形文化財)です。
”火を崇め火伏せを祈願する”神事で
旧正月(毎年2月11日)に行われ、
400年の歴史を持つ”天下の奇祭”という。
朝から「今尾神社」で神事が行われたあと、
青竹で作られた13町内の神輿(左義長)が街を練り、
正午に「秋葉神社」の境内に引き込まれます。
その最初の竹神輿が境内に入りました。
まず若い衆たちによって
右に、左にと引き回されます。
そのあとお祓いを受けると、
神前の忌火が氏子総代の介添えで年番の手に、
待ち構える若い衆は藁で火を受け竹神輿へと。
神輿に火が点けられる瞬間です。
またたく間に激しく燃え上がる竹神輿。
ここからが若い衆たちの見せどころ ^^;
燃え盛る神輿の周りを右に、左にと
降りかかる火の粉を除けながら駆け回る若衆たち、
まさに勇壮な見せ場です。
そして今年の恵方の方角に倒されました。
ここで町内の方たちが古札や縁起物を若衆へ渡し、
”どんど”で焼いてもらっていました。
しばらくは火勢が鎮まるのを待ちます。
ここからが灰除けの作業
湿した藁が先に付けられた青竹を持って、
若い衆たちが待機。
合図で一斉に炎に向かって突進!
1回目は前の関係者にふさがれて失敗、
これは2回目です><;
で、この灰除けだけは撮りたいと、
次の神輿では敢えて人の少ない風下に移動しました ^^;
今度は2基のみこしが同時に燃やされました。
風下だけに凄い迫力です。
火の粉がバンバン降って、煙くて熱いです ><;
灰除けまでに場所を変えながらしばらく待ちます。
では、その様子を連続で ^^;
このあと灰は綺麗に片付けられたました。
そして次の竹御輿が入ります。
その頃、町なかでは
残り10基が待機中。
これから秋葉神社に引かれる竹御輿の最後の方は
まだ町練りの最中です。
養老山脈には雪雲がかかる寒さと強風のなかで、
なんとも熱い「今尾の左義長」でした。
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好々爺さん
「秋葉神社」の御札は、我が家にもあります。「火災よけ」のお呪いのようにして、壁に貼り付けてあります。インターネットで調べたら、「火防(ひよけ)・火伏せの神として広く信仰された秋葉大権現」が、本宮のようですね。地方にあって、やはり、火事から守る神様のようです。その神前なら、どんなに火力が強い「左義長」の火も、鎮められるというのでしょうか。
投稿: shuttle | 2013年2月12日 (火) 15時59分
shuttle さん
浜松市にある「秋葉山本宮秋葉神社」が本宮です。
明治以前は「秋葉大権現」と言われていたようです。
12月の「火まつり」で知られていますが、
仰るように「火防、火伏」の神さんで、
全国に数ある「秋葉神社」の総本宮になります。
この日はもろに強風でどうなるか心配でしたが、
ご覧のような状況でした。
投稿: 好好爺 | 2013年2月12日 (火) 16時54分