八木札の辻交流館
奈良盆地を南北に縦断する「下ツ道(中街道)」と、
東西に横断する横大路(伊勢街道)が交差するところが
橿原市北八木町の「八木札の辻」です。
その東角にある旧旅籠の「東の平田家」が整備修復され、
「八木札の辻交流館」として一般公開されていました。
あらためて北八木町から歩き始めて知りましたが、
この大変身にはびっくり!これは見学しました。
入口を入った土間は休憩所になっていて、
お茶の接待が受けられます ^^;
1階が接客と主人の居室部分だそうですが、
新しい板間のホールから座敷の間に入ります。
東側には3つの部屋が縦に並んでいて、
そのうちの”次の間”から奥座敷(座敷1)です。
道側にも帳場を含めて3部屋があります。
帳場の次の部屋から”座敷2”
(いただいたリーフレットのままに ^^;)。
”座敷2”から”座敷3”と、奥には庭が見えます。
その庭
この座敷1は主人の居室だったのでしょうか?
後ろを振り返りましたが”座敷2”です。
二階です ^^
新しく補強された板間の広間と奥には”客間1”があります。
右手前に見えるのは旧の階段で使用できません。
そして道側には
客間が4部屋ありますが、
手前から”客間4、3、2”と続いています。
振り返って”客間5”
そしてこちらは”客間1”
近世・江戸時代になると
河内から伊勢に通じる道は竹内街道を経て、
磐城で横大路に繋がり伊勢街道また初瀬街道とも呼ばれ、
桜井で初瀬街道に、また下ツ道は中街道と呼ばれ、
北は山城まで、南は吉野から紀伊へと通じていました。
その道の要所にあった「八木札の辻」、
伊勢参りや大峯山参詣巡礼の人々で賑わったそうです。
ところでこの2階の部屋にある欄間
海に波涛や舟、松に城などが描かれていますが、
特にこれは伊勢参りに因んだと思われるとの説明に
思わず撮ったそのひとつがこの鳥居
(鳥居だけを切り取っています)
これは宇治橋のではないかと?・・・納得でした。
そして夫婦岩
これは間違いないでしょう ^^
18世紀後半から19世紀前半ごろに建てられたという
歴史のある旧旅籠の内部を交流館の方に案内いただき、
この施設が横大路や、下ツ道を歩かれる方たちにとって
癒しの場所として活用されることと思います。
« 橿原市の下ツ道(中街道) | トップページ | 巳年へ ジャンボ干支奉納 »
「まちかど散策」カテゴリの記事
- 木彫りのまち 井波(2022.08.06)
- 若狭鯖街道 熊川宿(2022.07.14)
- 駅前イルミネーション(2021.12.18)
- ぶらり鳥羽・江戸川乱歩館(2019.08.20)
- 飛騨金山 筋骨めぐり(2019.05.27)
おはようございます☆やっとコメント書けます(*^-^*)V
年末までお元気に歩かれて…☆沢山のご紹介、嬉しいです☆m(_ _)m
こちらは 行ってみたいです♪一年中見学出来るのかしら?主人の実家が築260年?
以来 古民家が大好きになりました☆
投稿: miyabi | 2012年12月29日 (土) 09時05分
miyabi さん
ここは月曜日と年末年始が休館日です。
御主人の実家が築260年とは凄いですね。
この建物は手が入りましたから外観は綺麗ですが、
古い建物として残された部分も多く、
見る価値は十分だと思います ^^
投稿: 好好爺 | 2012年12月29日 (土) 13時18分