善光寺西街道
以前に芭蕉「更級紀行」を追って歩いた「善光寺西街道」
(正式には北国西脇往還、善光寺街道とも言います)、
そのときは松本から善光寺まででした。
中山道の洗馬(せば)から分かれる街道ですが、
歩き残した洗馬の追分から松本までを歩いてきました。
塩尻駅 を09:30にスタートし
下大門の交差点で中山道に入ります。
直進すれば中山道「塩尻宿」、
ここを右折して中山道を洗馬に向います。
街道歩きなんて本人だけが楽しいだけで、
ご覧いただいている方には何も面白くないでしょうが、
ネタ不足でしばしお付き合いを ^^;
まず出会うのが「平出の一里塚」。
長野県下でも原型を残す貴重なものです。
このあとは一面に広がるブドウ畑の中を行き、
国道19号線に出てしばらく歩くとまもなく洗馬の追分。
戻ってきました ^^
ここは以前に中山道を歩いた最終地点。
道標はこの後ろ、50mの所にありますが、
ここから「目的の「善光寺西街道」に入ります。
・・・といっても見どころはほとんどなく、
ただ歩くだけです ><;
途中の「一里塚跡」はまだ新しいもの。
道沿いの花を眺めながらの単調な歩きが続きます。
洗馬の追分から1時間ほどで「郷原宿」。
わずか32間(385m)の短い宿場町ですが
切妻本棟造りの建物が建ち並び
宿場の面影が偲ばれます。
北の端にある「郷福寺」
「明治天皇郷原御膳水」の碑が建ちます。
何もない街道の一人旅、
大勢と歩くハイキングとは違い疲れます><;
郷原宿から2キロほどで原新田に入ります。
交差点から少し外れて旧道に入ると
「原新田公民館」横にある「一里塚」。
これもまだ新しいものですが、
こうした「一里塚」を見ると街道歩きを実感します。
ここから再び国道19号線に合流、
長野道をくぐって国道を離れ松本市に入ると
すぐに「村井宿」。
2回の大火で町が焼失し、
特に見どころもなく昔の面影はありません。
再び国道19号線に
途中、上高地への分岐ですがこの時点で12:30、
標柱の気温は17℃。(12日撮影)
風もあり半袖一枚では寒いほどでした ><;
再び国道を離れて”出川通り”を行きます。
途中で見た「中田家住宅」
これにはビックリ!
瓦葺き本棟造りで軒が高く、鬼瓦と懸魚、
玄関には唐破風が付きます。
江戸時代には出川組の名主役を務めた民家で
名勝庭園もあるそうです。
その造りを楽しんで・・・
街道は松本市街地の中心部へ
本庄一丁目から本町通りへと入ります。
この日の目的地はもうすぐ ^^
着きました!
ここが以前に「芭蕉更級紀行」追っかけた、
「善光寺西街道」の出発点でした。
帰りの電車まで時間があり少し先まで行きました ^^
中町通り
ここは井戸と湧水があり、また蔵のまちです。
井戸の水
湧水
こちらにも井戸
ここから「善光寺西街道」は左に折れます。
”女鳥羽川”を渡り街道は北へと向いますが、
この日の目的は達成! ^^ 戻ります。
本町筋で見つけた芭蕉句碑 ^^
” 雪ちるや 穂屋のすすきの 刈残し ”
元禄3年(1690)の吟
「善光寺西街道」の歩き残した部分を終えて、
最後にうれしい芭蕉句碑でした。
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さすがに
好好爺さんのように歩けませんが
以前、車で転々と
この道を巡った記憶が蘇ってきました
最近ご無沙汰の信州
また、巡りたくなってきました
投稿: 雪だるま | 2012年10月17日 (水) 06時16分
雪だるま さん
今回は観光ではなく街道歩きの信州でした。
この道は車で走ると30分ぐらいでしょうか。
今回は見どころも少なく、
最後の市街地を通る街道だけでした。
投稿: 好好爺 | 2012年10月17日 (水) 16時35分
楽しくタイムスリップさせて戴きました(*^-^*)爽やかな信州の風や人々の生活感も伝わりました。
芭蕉句も、いいですね~☆眼に浮かぶ情景☆
心が豊かになれました。好好爺様のご趣味に感謝です♪有難うございましたm(_ _)m
投稿: miyabi | 2012年10月18日 (木) 06時32分
miyabi さん
最近は1週間に一度は歩きたいと思っています。
今回の街道歩きは特に見る者もなく地味になりました ><;
しかし、本人は歩くことを楽しんでいます ^^;
芭蕉句碑
おもわぬところで・・・がホンネでした ^^
投稿: 好好爺 | 2012年10月18日 (木) 17時13分