京都 貴船から芹生の里
6年前に京北周山から歩いた「芹生(せりょう)の里」。
芹生にある歌舞伎「菅原伝授手習鑑」でゆかりの
「寺子屋跡」を見ることが目的でしたが、
なぜかカットしてそのまま「貴船」へと出てしまいました。
いつか機会があればと思っていましたがようやく再訪、
今回は貴船から芹生峠を越えての往復です。
スタートはここ叡山鉄道の「貴船口」駅前
流れる貴船川を見ながらの歩きです。
8月も下旬の土曜日
川床で人気の貴船は大混雑 ^^;
そんな貴船の中心部を抜けて
貴船神社「奥宮」へ。
社殿を回り込むように通り過ぎると
道は山道へと入って行きます。
府道361号線(上黒田貴船線)
まだ道は平坦に近いですが滝谷峠分岐を過ぎて
最後の堰堤を見ると昼でも薄暗い山の中。
車一台が通れるほどの狭い道ですが、
九十九に折れる急な登りが続きます。
以前に歩いた時は
二度とこの道は歩きたくないと思ったんですが・・・
やはりキツイ道でした ><;
ようよう着いた^^;
そんな感じの芹生峠(標高 約680m)
登れば下りますが、
峠からはほんの少しで「芹生の里」に。
下りきると
灰屋川に架かる「寺子屋橋」
袂にたつ「芹生の里」の標柱2本。
橋を渡るとある案内板
以前は周山から来てそのまま橋を渡り峠に ^^
今回はその「寺子屋跡」へと右に折れます。
民家はあれど人の気配は無し、
冬は無人になるという山里ですが、
ここを過ぎると家屋もまばらに。
さらに山奥へと入って行きます。
途中にあるのは学校跡と神社と思われる建物、
一口には立入禁止の札が掛ります ><;
かと思えば綺麗なロッジ、
いったいこれは何時何に使われるのか!?
そしてその先からは花背峠に向かう道
そんな里の外れに
目当ての「勢龍(せりょう)天満宮」がありました。
渡る橋はこれも「寺子屋橋」
チョッと橋板を踏み抜きそうな木造橋。
そして御社
人形浄瑠璃や歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」四段目、
”寺子屋”で名高い伝説の地。
菅原道真の遺児慶能(歌舞伎では菅秀才)を教育した
武部源蔵の屋敷跡という。
左手後ろに見える歌碑
”菅原の すりおく墨のいつまでも
硯の水の つきぬかぎりは”
菅原道真公の左遷を聞いた武部源蔵がそのあとを追い、
都の東寺で拝謁を果たしたおり、道真公より大切にしていた
松風の硯に添えて賜ったのがこの歌だそうです。
山深い京都京北「芹生の里」
ここ「寺子屋跡」に立ち、
ようやく思いかなった夏のひとときでした。
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いや、毎回素晴らしいですね。良いなー、羨ましいです。憧れます。
これからも日本の美しさを伝えてください。お怪我のないように。
投稿: 斉藤 | 2012年9月 1日 (土) 17時31分
斉藤 さん
ご覧いただき、コメントありがとうございます。
また、お気遣いありがとうございます。
ただ気ままに各地を飛び歩いています。
>日本の美しさ
これからも求めていきたいですね。
投稿: 好好爺 | 2012年9月 1日 (土) 19時58分
好好爺さん
貴船といえば貴船神社を思い出します。しかし、最近パックツアーでは「川床料理」を食べさせるツアーが人気です。私も一回は食べてみたい気持ちです。さらに登っていくて由緒ある場所があるようです。「菅原伝授手習鑑」由の土地だったのですね。
投稿: shuttle | 2012年9月 1日 (土) 20時02分
いや
素晴らしい
この山歩
歩いてみたくなります
芹生の里
話には聞く陸の孤島
この目で見たいですね
投稿: 雪だるま | 2012年9月 2日 (日) 05時34分
shuttle さん
夏の貴船は大混雑です。
特に週末はその「川床料理」目当てで、
この日も車と観光客で身動きとれませんでした。
「奥宮」から先は山の中、
人ひとりいない静かな山里に
歌舞伎の舞台ゆかりの地はあります。
投稿: 好好爺 | 2012年9月 2日 (日) 12時28分
雪だるま さん
貴船口からは約7キロほどの往復です。
車でも行けますが、
やはり歩いて訪ねる価値のある、
そんな山里でしょうか。
投稿: 好好爺 | 2012年9月 2日 (日) 12時40分
ひさしぶりに、仕事の合間におじゃましました。
菅原伝授の寺子屋あとがあるなんて、ロマンチックですねえ。
ということは、好好爺さんは、歌舞伎にも詳しいのでしょうか。
寺子屋は昭和末期の名優たちのをけっこういろんな組み合わせで
見ていますが。。。近頃はとんと舞台にも遠ざかっています。
投稿: ひめ | 2012年9月 6日 (木) 11時17分
ひめ さん
ありがとうございます。
歌舞伎
詳しいなんてとてもですが
我が師匠のおかげでほんのチョッとだけ ^^;
ひめさんは歌舞伎通なんですね。
ここは寂びれたところですが、
それだけに舞台が観たい気になります ^^
投稿: 好好爺 | 2012年9月 6日 (木) 19時35分