あいの土山 斎王群行
滋賀県甲賀市土山で毎年3月末に行われている
「甲賀市 あいの土山斎王群行」、
以前から一度は見て見たいと思っていました。
寒の戻りという寒い日でしたが、
風と寒さで震えながら祭りを待ちます。
ようやく始まった祭りは「禊ぎ群行」から「禊ぎ式」
小学校前庭にある「夢の小川」
斎王役の女性が禊ぎの儀式を行います。
群行に参加の人たちはすべて一般公募の人たち。
このあとは小学校体育館に戻り「お発ち式」です。
童女(わらわめ)による「お発ちの舞」
全ての式が終わって「斎王行列」のお発ちです。
”火長”を先頭に旧東海道に入る群行の隊列
命婦、女嬬(にょじゅ)、白丁、
そして執物舎人(とりものとねり)、輿丁と続いて
(一部抜けていますが ^^;)斎王です。
今年は京都市宇治市の女性が務めます。
撮れなかった隊列を追いかけて行きます。
斎王の後につく采女
群行は旧東海道の松並木に入ってきました。
旧街道に残る松並木
本来なら絵になるところですが・・・
何と、天気が急変して雨から雪に ><;
これは予想外 ^^;
一時は天気が回復するかと思われましたが
雪はさらに激しくなりました。
これはチョッと群行の方たちには酷です ^^;
市場の第一休憩所
予定ではここで「道中舞」が行われる予定でしたが、
この悪天候で急遽群行はここで中止になりました。
残念でしたが後の天候を考えると
これはやむ得ない判断だったと・・・
ただ、こちらはここで戻る気もなく
群行コースを最終地の「垂水頓宮跡」まで行きます。
すでに会場の撤収が始まっていた頓宮跡、
右にあるのは「伊勢神宮遥拝所」です。
そしてその左には
「斎王垂水頓宮址」の石碑があります。
斎王、
詳しくは省きますが、
天皇の名代として天照大神の御杖代として仕えた
未婚の皇女。
頓宮跡には裏から入りましたが
こちらが正面。
近江勢多、甲賀、垂水、鈴鹿、壱志から伊勢斎宮へと、
平安京から5泊6日の旅であったという「斎王群行」。
唯一その宿泊地(頓宮)として確認されているのが
ここ「垂水の頓宮跡」です。
悪天候での中止は残念でしたが、
「あいの土山 斎王群行」
ほんの少しだけでしたが念願の祭りでした。 25日
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好好爺さん 今日は
京都では、この「斎王行列」に似たお祭りがあるようですが、未婚の皇女が、禊して身を清め、特定の神社にお参りするのですね。宮中の身分ある女性なども付き従って、行列に加わります。晴れやかさがあって道中の見物も大勢でした。残念な事に雨で中断したとか。そう言う椿事も起きたりするのですね。
投稿: shuttle | 2012年3月26日 (月) 18時04分
shuttle さん 今晩は
この「斎王群行」はこの土山と
斎宮がある伊勢の明和町だけで行われています。
実際の禊ぎは伊勢の斎宮手前にある祓川で行われます。
この祭りは斎王が泊ったここ頓宮で再現されているもので、
歴代天皇が変わるまで天皇の名代として
伊勢の斎宮で神宮に仕えた斎王が、
京から伊勢までの群行を再現したものです。
思わぬこの雪での中止はほんとに残念でした。
投稿: 好好爺 | 2012年3月26日 (月) 20時29分