仙禅寺磨崖仏
宇治市から帰る途中の国道307号線
滋賀県信楽町朝宮を通るとあるこの案内板。
何かと走ることの多い道ですが
いつもは通り過ぎるだけでした。
以前から気になっていたのは
下にある「仙禅寺磨崖仏」。
この日は時間も早かったこともあり
思い切って立ち寄ってみました。
国道から上朝宮の集落に入ります。
集落の入り口に立つ道標
歩くか車か迷いましたが・・・そのまま走ります。
集落を抜けて
左右に茶畑を見ながら細い県道を走ると
すぐに山間の中へと入って行きます。
車が離合できるかどうかという道を走り、
小さな橋を渡ると目の前に懸崖造りの小さな小堂。
ここが鬱蒼とした山中?に建つ仙禅寺跡
寺名碑が建つ後ろに碑がふたつ。
ここ朝宮は朝宮茶で知られるところ、
その「発祥の地の碑」。
そして
芭蕉句碑です ^^
ここに句碑があるとは知りませんでした ><;
句は
” 木(こ)がくれて 茶摘みもきくや ほととぎす ”
元禄7年(1694)の吟
何か得した気分で境内へ。
巨木に囲まれ巨岩の上に建つ小堂
山城鷲峰山金胎寺の別院といわれ
多くの僧坊があったという「仙禅寺」の跡。
巨木の中を入って行くと
目の前には巨岩が現れます。
この左手に建つ小堂
戸が閉まっていましたが本尊は十一面観音
開けて入るかどうか?迷いましたが・・・
ここはそのまま磨崖仏をみます ^^;
小堂の右隅にある祠がその磨崖仏
これが全体ですが・・・
少し分かりるように
巨岩に彫られた鎌倉時代の三尊の磨崖仏
中央に彫られているのは「薬師如来座像」
左右の仏は・・・?
県道側から見上げる懸崖造りの小堂
中世の戦乱ですべての諸堂を焼失した「仙禅寺」
その山号岩谷山から「岩谷観音」と呼ばれるそうです。
朝宮茶発祥の地朝宮の「仙禅寺磨崖仏」
上朝宮の山間にその小堂を訪ねました。
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好好爺さん 今日は
殆ど観光客は訪れない「仙禅寺磨崖仏」でしょうね。摩滅も甚だしいようですが、確かに仏様のお姿が推察できます。磨崖仏は、奈良とか九州とかで出会ったことがあります。天然の石や岩にこつこつと彫り続けていった人の姿が浮かびます。一体どう言う人が誰に命じられて彫ったのか、知りたくなりますね。
投稿: shuttle | 2011年12月18日 (日) 14時22分
shuttle さん
ここを見に来る人はよほど興味がある人でしょうね。
私自身はただ物好きの部類になりますか。
彫った人は分かりませんが、
石仏にまつわるいわれは説明されたものがありますね。
近畿地方にもそんな多くの磨崖仏があります。
この磨崖仏にも施主の名が陰刻されているようですが、
摩耗が激しく一部しか読めないようです。
投稿: 好好爺 | 2011年12月18日 (日) 17時12分