上野天神祭 だんじり巡行
「上野天神祭」の本祭は
神輿行列、鬼行列と続いて楼車(だんじり)巡行です。
巡行は単純な動きで変化のない写真ですが、
9台の「だんじり」とその「しるし」を楽しみます ^^;
今年の一番車は新町でした。
先頭を曳かれる「しるし」は白楽天
中国の詩人、白楽天像の大作です。
各町の「だんじり」の先頭では「しるし」が曳かれ、
どこのだんじりが来るかが分かります。
そしてだんじりは「薙刀鉾」
屋根は唐破風で天幕の前後は「旭日に鳳凰」。
今回は天幕(屋根の下の幕)をご紹介していきます。
二番車は中町
「しるし」は菊慈童(きくじどう)
協和2年(1802)に作られたとの伝えがある
現存する「しるし」では圧巻のものと。
だんじりに負けないほどの立派な造りです。
だんじりは「其神山(きしんざん)・葵鉾」
屋根は”てり破風の二重棰(たるき)”、
天幕は「切りこまの百花図」。
三番車は小玉町(拡大してください^^;)
「しるし」は三社の託宣
伊勢神宮、石清水八幡宮、春日大社のお告げ(託宣)。
だんじりは「小蓑山」
もちろん芭蕉の名句
”初しぐれ猿も小蓑をほしげ也”から ^^
天幕は「桐に鳳凰」。
四番車は福居町
「しるし」は幟・三明幟山(さんめいのぼりやま)
幟の文字は芭蕉の筆ではないかと伝えられます。
だんじりは「三明」
屋根は”唐破風、懐に菊葵の絵”、天幕は「雲竜」。
このだんじりは横からも ^^
水引幕は三十六歌仙の相対幕で、
胴幕は”竹に虎((縫取刺繍は伝丸山応挙下絵)”です。
五番車は西町
「しるし」は羯鼓(かっこ)・諫鼓
文久3年(1863)の9月再調とか。
だんじりは「花冠」
天幕は「霊獣百奔(百奔とは・・・もろもろの草)」。
六番車は向島町
「しるし」は日・月・扇(にち・げつ・せん)
平成元年の復活、唐扇は中国に由来する采配の具。
だんじりは「鉄英剣鉾(てつえいけんほこ)」
天幕は「花丸霊獣画」。
七番車は魚町
「しるし」は琴高仙人(きんこうせんにん)
仙人が鯉に乗って水中から現れたという故事から。
だんじりは「紫鱗(しりん)」
天幕は「雲竜」。
八番車は鍛治町
「しるし」の月鉾は近年新調。
だんじりは「二東・月鉾」、
もとは二東ですが、屋根に鉾を立てて月鉾になる。
天幕は「鳳凰に御殿鷹」
。
ようやく最後です ^^
九番車の東町、まずは正面から
「しるし」は逆熨斗(さかのし)
こちらも昭和53年に復興したものです。
だんじりは「桐本」
天幕は「牡丹に唐獅子の縫取刺繍」。
祭りの様子でもなく、
ただ単に「しるし」と「だんじり」の紹介になりましたが
このだんじり巡行が天神祭のハイライト ^^
この辺りから雨が降り始めました。
だんじりが休憩中に先頭を追います。
だんじりの先頭はまだ農人町です。
雨が降るなかでだんじりは大丈夫か?と
心配しながら走る町なか・・・続きはあと一回 ><;
神社前でだんじりを待ち、
町なかを行く「ひょろつき鬼」を追っかけます。
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