芭蕉さんと行く伊勢詣
松尾芭蕉が「おくの細道」に旅立ったのは
元禄2年(1689)3月27日(新暦の5月16日)。
この日にちなんで企画され、
今年で10回目という「旅の日ウオーク」に参加、
伊賀から伊勢まで2泊3日、約90キロの歩き旅でした。
その初日の模様です。
旅立ちの前のセレモニーが行われた
伊賀上野公園・俳聖殿前。
俳句にちなんで 8:19
ハーモニカ演奏に送られての旅立ち ^^
「上野天神宮」に参拝の後、農人町で「伊賀街道」に入り、
伊賀市の中心部を抜けるとあとは静かな田園地帯、
雑木林の地道、竹林の中と変化にとんだ旧街道を行きます。
「荒木又右衛門生誕の地」という荒木の集落へ
「須智荒木神社」にある芭蕉句碑
” 畠うつ 音やあらしの さくら麻 ”
元禄3年(1690)の吟
この辺りから道は地道になり、
道筋には多くの”磨崖仏”があります。
そのひとつ「小石仏一基」と
「小石仏三基」
竹林の中を行く旧道と
地道を楽しんで再び町なかへと入ります。
すでに田植えも終わって水がはられた田の中を行く道。
旧大山田村の「平田宿・植木神社」、
「新大仏寺」の芭蕉句碑などを見ながら行くと
伊賀側の2つ目の「平松宿」。
静かな宿場の集落を抜けると
あとは伊賀街道の難所、長野峠が待っています。
新長野トンネルが開通して車の通らなくなった
旧国道筋にある「猿蓑塚」。
新旧ふたつの碑がありますが、
” 初しぐれ 猿も小みのを ほしげ也 ”
元禄2年(1689)当地での吟。
さて、旧長野トンネルの手前から長野峠に入ります。
しばらくはご覧のような道、
先で右手に分けると山道に変わります。
峠の手前にある「茶店跡」を見ると
すぐに峠の頂上に出ました。
傍を車道が通る明るい峠とはチョッと予想外 ^^;
ここから津市側に下ります。
こちらはかなり荒れた道、
倒木の多く見られる山道を枯れ枝を踏んで下ります。
しばらくで旧国道に
津側から来るとここが長野峠の目印になる「犬塚地蔵」、
左にあるのが「義犬塚」。
” 主人の危機を救おうと吠え立て噛もうとまでする愛犬、
思わず刀ではねた犬の首は空を跳び、
大木の陰から主人を襲う大蛇に噛み付いた・・・ ”という。
ここから津側の「長野宿」まではおよそ5キロほど。
新長野トンネル口からは車の多い国道163号線を行きます。
この日の宿泊地「榊原温泉」までは車での送迎でした。
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