伊勢本街道・相可から内宮
伊勢本街道「第1回 平成のおかげ参り」は伊勢神宮へと、
相可からの最終行程に入りました。
この日も早朝からの出立でしたが・・・
この間はあまり見どころもなく
少々味気ない街道歩きになります。
JR紀勢本線の普通「新宮」行き2番列車が通過!
旅人は通過を待ちます。
踏切を渡ってしばらくするとある「水分社(みまくりの社)」。
新明造りの社殿と伊勢式鳥居が建ち、
周辺には小さな祠や、山の神が置かれて
地元では”しょうずんさん”と呼ばれているそうです。
街道は多気町西池上の町並みへ入ります。
西池上の東端にある常夜燈
笠が円形というチョッと珍しいもので天保15年(1844)のもの。
県道から旧道に入る分岐点の道標、
「右 とばかさぎの中 すぐさんぐう 道」とありますが・・・。
この先でJR参宮線の踏切を渡ると次が土羽茶屋。
この日の街道歩きで唯一雑木林の中を行きます。
途中にある切通しの道が”伏し拝み坂”
”むかし伊勢参りの旅人がここまできて、お伊勢さんまでの距離を
尋ねたところ、「三里山道 五里畷」と聞き、先の難儀を思い参宮
をあきらめ、東の空を伏し拝んで帰ったという伝説の場所である。”
と、書かれた解説版の要約ですがそれほどキツイ道だった?
一段高いところに「両宮遥拝所」の石柱が建てられていました。
ここが一番の街道の雰囲気を残すところでしょうか?
あとはただひたすら歩きます。
そして田丸へ、城下町の入口です。
立派な伊勢本街道(初瀬本街道)の説明版(省いています ^^)と
この道標。
以前は「地蔵道標」だったようですが
新しく建替えられて大きな道標に・・・。
道は南に下って神社横からは右に左にと折れ曲がります。
その社の天満宮と刻まれた常夜燈側から正面に回ったところ、
この辺りが「田丸神社」の位置ですが・・・神社を確認もせず、
そのまま田丸城跡大手橋へと向かってしまいました ^^
田丸城大手門跡
大手門の先にある村山龍平記念館横の
復元された「奥書院」で抹茶を一服いただき休憩しましたが、
何かのイベントがあったのでしょうか?
この日までの限定サービスでした。
街道に戻ります。
かって伊勢参宮と、熊野詣での旅人で賑わった田丸ですが、
その伊勢本街道と熊野街道がここで合流し、伊勢本街道として
伊勢神宮へと続きます。
この道標も新しく、旧道標は玉城中学校の校庭に移されています。
ここからもただ歩くのみ!
ひたすら歩いて・・・突き当たるのが宮川、
ここは”柳の渡し”があったところ。
今はこの文字も絵も薄くなった説明版が残るのみで、
代わりに少し下流にある「度会橋」を渡って伊勢の市街地へ。
ここから伊勢の外宮はもうすぐ・・・、
筋向橋の袂で「伊勢参宮街道」と合流し外宮へと向かいます。
街道は外宮北御門(裏参道)へと入り、
その先、火除橋を渡って「正宮」に参拝します。
表参道に出るとあとは古市街道を通り内宮までを残すのみ。
古市にある旅館「麻吉」は江戸時代から続く旅館ですが、
今でも営業中でこちらは玄関横から下りてきた裏側です。
表も良いんですが・・・私的にはなぜかこちらが好きなんです ^^;
ここを過ぎると参宮街道も大詰め
牛谷坂の手前にある大きな「両宮常夜燈」を見て
急な坂道を下りると「猿田彦神社」。
日曜日でごった返す「おはらい町」を通りようやく着いた
内宮「宇治橋」前
伊勢本街道「第1回 平成おかげ参り」3泊4日の旅は
なぜか?ここで自由解散になりました。
「おかげ参り」は「おいせまいり」、
江戸時代の風潮とはいえ現在の街道歩きブームもあり
神宮への道も人気のようですが、
やはり歩きの最後は神宮参詣であると思う我が身としては、
もちろん神域へと宇治橋を渡ります。
「正宮」に参拝して我が「平成おかげ参り」は無事終了!
個人的にも大阪「玉造神社」から始めた歩き旅でしたが、
初瀬街道に続いてようやく伊勢本街道を歩き終えました。
« 伊勢本街道・多気から相可 | トップページ | 紅葉の湯の山温泉街 »
「歩く・街道」カテゴリの記事
- 旧東海道 品川から日本橋へ(2023.09.29)
- 旧東海道歩き 神奈川から品川(2023.09.27)
- 旧東海道 藤沢から神奈川(2023.07.27)
- 旧東海道 大磯から藤沢へ(2023.07.25)
- 熊野街道脇道 大紀町(2022.11.10)
同じ時期に
同じ場所の掲載となりましたが
好々爺さんは真面目に
それも数日かけての徒歩で
雪だるまはまたもお酒片手の旅歩き
お恥ずかしい限りです
投稿: 雪だるま | 2010年11月18日 (木) 08時36分
おはようございます。
今、11月11日朝9時前です、あぶらや前を出発しましたのは11日朝9時過ぎだったでしょうか。最終編を拝見しました。
シリースをとおして、紀行風ログが嬉しいです。かつ、同行者させていただいた者として、編集タイミングも素晴らしいですね。
また次の機会がありましたら、ご一緒したいです。
くう太
投稿: ぐうたら太郎 | 2010年11月18日 (木) 08時50分
雪だるま さん
何度も訪れている内宮とおはらい町ですが
今回は参宮街道以来の歩き旅で特別でした。
いつもとはどうしても気持ちが違います。
参拝のあとはどこにも立寄らず帰宅して、
雪だるまさんのおはらい町シリーズを楽しんでいましたが、
コメントをと思いながら先にいただいてしまいました。
ぐうたら太郎 さん
最終回までお付き合いありがとうございます。
同行していただいた方からコメントをもらうのは嬉しいですね。
写真の枚数が限られるなかで記事を書くため、
街道筋を上手く表現できているか・・・
ご一緒していただいた方の評価は今後の励みになります。
ご縁があればまたぜひ歩きたいものです。
投稿: 好好爺 | 2010年11月18日 (木) 17時34分