伊勢本街道・多気から相可
伊勢本街道「平成おかげ参り」3日目は多気から相可宿まで。
奈良榛原から峠を歩き続けましたが、
このあとは最後の峠櫃坂峠を下るだけ。
私的にはこの街道歩きの楽しみはこの日だけになる?
といえば・・・失礼かも知れませんが本音です。
早朝の(毎日でしたが ^^)出発でやや曇り、
大橋を渡って雰囲気的には良いんですが・・・暗い ><;
道筋は町屋の町並みへ、
こちらは立川の大橋から見る川沿いの紅葉です。
多気宿の町屋の家並みを過ぎると
色づく紅葉の立川沿いを行きます。
新しく造られた国道368号線のバイパス手前にある
老舗の羊羹店・東屋前、ここの羊羹は美味いです ^^
チョッと宣伝?でしたがほんと!
ここを過ぎると道はだらだらとした登りに入ります。
この先はあまり見どころはありませんが、
宿の外れにある立川の「サカムカエ 場」。
酒宴をもうけ代参者を待ち、帰って来ると伊勢音頭も高らかに
連れ立って帰ったという・・・。
ときどき現れる紅葉を見ながら・・・
山間の旧街道を行きますがこれがまた癒されます。
今回の企画に参加された方たちですが、
皆さん歩き旅を楽しまれていました。
このあとは下りの本街道最後の峠道櫃坂峠に入ります。
山は上りよりも下りが命、
多気宿を挟んだ二つの峠。
” 伊勢本街道怖いところはどこか、櫃坂、飼坂、鞍取峠、
津留の渡しに柳の渡し ”といわれたその峠。
急坂を下りきれば飯南町上仁柿
色づく木々を眺めながらの道中
この日は黄砂が凄い日でした。
飯南町下仁柿にある庚申祠
切妻屋根の格子戸造り、その右手にはまだ新しい行悦の道標。
行悦、約300年前奈良県御杖村菅野生まれの僧侶で、
こうして建てられた道標は本街道に8基が確認されているという。
飯南町横野のお茶畑
ここから櫛田川を見ながらの街道歩きは深野から大石へ。
大石にある石組みに組み込まれた珍しい道標、
「大石宿 これより宮川へ七里 はせへ十五里半」とあります。
こんな道しるべを探すのもまた歩き旅の楽しみ。
そして道沿いには「大石不動尊」です。
弘法太師の創建と伝えられ「大石不動」として知られています。
境内にある「夫婦の滝」
大石宿からは単調な道歩きが続きますが
この日の見どころは「津留の渡し跡」。
伊勢湾台風で壊れた道標と川の中にある「はかり岩」
地元の方によって復元されましたが、
川中の石の上まで増水すると川止めになるという目じるしの岩。
復元されたご本人に聞く説明
これはこの歩き旅でしか実現しない貴重なお話でした。
櫛田川の眺めもまたよろしい!
この辺りから本街道を歩く400名というバスツワーの
人たちの流れに飲み込まれていきます ><;
歩く目的は一緒ですが・・・
さすがにこの団体さんには往生しました ><;
見所はたくさんありますがすべて省きまして・・・
着いた相可の宿、ここが札の辻、
「伊勢本街道」と刻まれた道標が建つ少し広い三叉路。
かってはここで盆踊りがされ、「踊り場」ともいわれたという。
歩いてきました伊勢本街道「第1回 平成おかげ参り」
このあとは最後の相可から田丸、宮川を渡って外宮、
そして内宮まで・・・あと1日です。
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