伊勢本街道 山粕から県境
「伊勢本街道」納涼の旅、2日目は山粕東から三重県境まで。
桃俣(もものまた)、土屋原、菅野、神末(こうずえ)、敷津の村と、
各村を結ぶ鞍取、桜、牛、佐田、岩坂の峠を越えます。
まずはいきなりの「鞍取峠」です。
山粕東バス停から国道を少し行くとトイレのある休憩所、
その裏から峠道に入りました。
「伊勢本街道保存会」の方たちが作られた木札の道しるべ、
この日も峠で一番に迎えてくれました。
九十九に折れる峠道はかなりの急勾配ですが、
朝一番の歩きで気持ちよく登ります。
はそれほど広くない峠の頂。
下ると桃俣集落
ここは御杖村
峠を下りたすぐにある民家には「御杖」のいわれが書かれた
案内板がありました。
少し国道を歩いて次が土屋原
ここが本来の街道歩きでは1泊目となる「まつや旅館」。
保存会の方に教えていただきましたが、
榛原から21キロほどでしょうか?
のどかな土屋原集落の道を抜けて行きます。
次の峠は「桜峠」
この日は1日目の奈良大学宝来講の女子学生さんに、
男子学生さん2人も加わって楽しい歩きとなりました。
道中姿もピッタリ決まって良い雰囲気です!
杉木立の中を行く峠道はほとんど勾配がなく
気持ちよく歩けます。
峠を抜けると
目の前に現れたドームの建物
ここもまた子供たちが少なくなって小学校もひとつになり、
統合された「御杖小学校」です。
菅野の集落に建つ旧家、”おもてなしの心ここにあり”でしょうか?
見事な格子造りの建物でしたが、
これは維持するのも大変なようです。
この日の昼食タイムは「体験交流館」
綺麗な施設ですが、かっての「菅野小学校」だそうです。
このあと道筋にある多くの「大神宮常夜燈」や「道標」、
また「倭姫命」にまつわる「四社神社」などを見ながら
菅野の集落を抜けて「牛峠」へ。
だらだらと続く登り道
車道ですがこんな道がいちばん堪えます ><;
そして何と言っても暑い!
国道を横断して旧道を下ると神末
神末、西町辻の「大神宮灯籠」と「道標」
街道に灯籠、常夜燈と道標は珍しくありませんが・・・
やはり本街道ならではでしょうかその数も多く見られます。
知らず知らずに上っていた「佐田峠」
峠頂にある「首切地蔵」と「菅野村行悦の道標」。
ここからゆるい下りを行って右に分けると敷津、
正面に見えるのは「大洞山」
敷津の道筋には「敷津七ふしぎ」といわれる見どころがあります。
そのひとつ「倭姫の手洗井戸跡」
”この清水だけは涸渇したことがない霊泉・・・”とあります。
ここからすぐに「丸山公園」
しばし休憩のあと、奈良県側最後の峠「岩坂峠」の急な下り、
途中にある「姫石明神」
”倭姫命が女性病を祈られたことから姫石と・・・”とありますが、
女性の陰部の形をした岩が祀られています。(そう見えます?)
これが「敷津七ふしぎ」の七つ目でした。
そして最後の急な峠道を下り終えると国道368号線
三重県との県境、杉平への入口でした。
2日間の街道歩き「伊勢本街道」納涼の旅
旅は道連れ ・・・多くの方たちと一緒に歩いた峠道。
このあとは三重県側を伊勢まで・・・
何時になりますやら、また一人旅が続きます。
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