三徳山三佛寺・投入堂
華やかな川での行事から一転して山、それも修験道の行場です。^^
鳥取県三朝町の三徳にある「三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)」、
国宝「投入堂(なげいれどう)」で知られるお寺です。
用瀬から三朝に泊まって翌日に三佛寺「投入堂」への登山をと、
計画したまではよかったんですが・・・調べていたら
いつからか一人での登山ができなくなっていました。><
しかしせめて本堂だけでもと・・・行きます。
12年ぶりに訪れる「三徳山三佛寺」です。
長い参道の石段を登ります。
本堂への石段両脇に建ち並ぶ石仏群、
以前とは違って片側に多く集められていました。
本堂も修復工事中で落慶は来年の春とか、今は仮本堂です。
案内の方によると以前にテレビで紹介されて人気になり、
人が押し寄せた結果、滑落死亡事故や遭難事故が相次ぎ、
2年ほど前から一人の登山は禁止されたそうです。
決まりごととは知って来ている身、
やはりダメかとあきらめ計画変更と帰りかけたとき、
一組のご夫婦が入山されてみえました。
無理を承知でしたが同行させていただくようお願いしたら、
ありがたいことですm(__)m 了解していただけました。
ここが「投入堂」への修験道(行者道)入口、
受付で拝受した梵字と六根清浄の書かれた輪袈裟を着けます。
赤い「宿入橋」を渡ると修験道、
「野際稲荷」を見るとすぐに「かずら坂」です。
垂直に登る道ですが・・・道がありません!
木の根を掴んでの這い登りです。
道が痩せたと案内の方が言ってみえましたが、
土がなくなり木の根が出ています。
今度は岩登り、まさに登山です。
ようやく「文殊堂」の下に来ました。
ここは一方通行になっていますが、上りは左の人が立っている
背中めがけて柱の横を鎖で登る「くさり坂」。
張り出した廊下を廻って見る景色も圧巻です。
ここから「地蔵堂」へと続く岩場の道、
かって滑落事故のあった場所と木札が掛かります。
下から見た「地蔵堂」。
正面に出るとすぐに「鐘楼堂」です。
道はさらに奥へと続きます。
「馬の背」、「牛の背」と呼ばれる細い岩の上を行くと
岩に抱かれるように建つ手前が「納経堂」、奥が「観音堂」。
「観音堂」の裏手を回り込み
「元結掛堂」の前を通ります。
突き出た岩場を回り込んで行くと「投入堂」はすぐですが、
この辺りは足元に要注意。
回り込んだ岩場の先に見えた「投入堂」です!
「投入堂」と右に「不動堂」
岩の上から近くの狭い場所に出ます。(アップでどうぞ)^^
これが三佛寺奥の院、「投入堂(三佛寺奥院)」です。
” 慶雲3年(706)、
役の行者が法力を持って岩窟に投入れたという。
標高520メートルのところ、後部を岩屋にすえ、
前面は断崖に向けての舞台造り。
浮かぶとも建つとも表現しがたい優美な姿をかもしている。”
しばし眺めて・・・
同行させていただいたご夫婦に感謝のひとときでした。
ところでこの「投入堂」を下から見る場所があります。
かなりアップで撮っていますが、
三徳山駐車場の先にある「投入堂遥拝所」です。
登れない方、登られない方たちはここから遥拝します。
この日も一組の団体さんとすれ違いました。
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» 三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)&和歌山・熊野古道 [今思うこと]
旅行に(今は)あまり興味のない私も
身近な人が 「どこかに行く」「どこかに行った」と聞くと
「どんな所なのだろう」と興味がわく。
そして 興味を持った場所は インターネットですかさずその場所に飛んで行くのだ。
すると 実際は行った事が無いところにも親しみ...... [続きを読む]
いやああ、すごーーーい。
でも、雨の降った翌日は滑りそおーー。
投稿: alphie | 2010年4月20日 (火) 07時49分
alphieさん
その、雨の降った翌日でした。
まぁ、ほとんど緊張のしっ放しでしたが。(笑)
さすがに岩場と木の根道は慎重に・・・でした。
投稿: 好好爺 | 2010年4月20日 (火) 16時03分
さくらの花筏にうっとりし 平安の時代のいとかなしき思いにひたり
瑞龍寺の しだれ桜に 出会えた事に 感謝し この世の 美しきものに心あらわれました。
しかし きょうの この危ない ことには 心配しました。
どうぞ よくよく お気おつけて・・・・・・・
投稿: きなこ | 2010年4月21日 (水) 01時16分
きなこさん
ご心配ありがとうございます。
ここは以前から再訪をと思っていたところです。
登れなかったら以前の写真を使おうかなと考えていました。
ご一緒させてもらったおかげで最新の写真が撮れ、
ご夫婦に感謝です。
投稿: 好好爺 | 2010年4月21日 (水) 17時32分