奈良民俗博物館のひなまつり
大和郡山市矢田町にある「奈良県立民俗博物館」、
開催中の季節展「ひなまつり~人形たちの宴~」です。
矢田丘陵の東麓に広がる「大和民俗公園」、
早咲きの桜が迎えてくれました。
公園の南口近くにあります「民俗博物館」、
「写真撮影許可証」を申請して入館です。
入口の段飾り以外は全て陳列ケースのガラス越しになり、
映り込みもありますが今回はあえて載せています。
飾られているお雛さんは様々ですが、
初めて見るお雛さんがたくさんありました。
まずはこの”流し雛”
五條市東部の南阿田地区で今でも行われる流し雛、
竹皮で作られた舟に紙人形を乗せて流すという・・・。
桟俵の舟ではないんですねぇ。
雛道具からは台所用品、可愛い”おくどさん”もあります。
こちらで展示されているお雛さんは、
全て奈良県各地の商家、民家から寄贈されたもので
飾り方も寄贈されたお家の通りに飾られています。
お馴染みの段飾り、御殿飾り、内裏雛など展示されていますが、
これには驚きました!
ひと際大きい御殿飾り!大掛かりな飾りです。
説明に頼ります^^;
” 宮中の様子をあらわした屋形(御殿)を組み立ててその中に
内裏雛や三人官女を納め、これを中心に随身や衛士を配した
御殿飾り・・・・・年代の異なる三対の内裏雛の他、奈良一刀彫
雛人形一式や芥子雛など・・・何世代にもわたる間に現在の
ような豊かな姿となった・・・” とあります。
明治初期から昭和初期まで三代、凄いもんですね~。(感心!)
内裏雛その一つ、
昭和初期でしょうか?田舎雛です。
奈良一刀彫雛人形一式
箱雛ですが珍しい内裏雛?
御所市寺内町の薬種商を営む旧家に伝わる雛飾りという、
さすがにその経済力(資産家?)は凄いものです。
展示を見ていきます。
「押絵雛掛軸」とありました。(起揚の軸装)
こちらは昭和40年代(1960年代)の「押絵掛軸」ですが、
上が押絵で下が絵の一軸です。
軸の上をアップにしましたが分かりますでしょうか^^;
ではごく普通の内裏雛・・・ではありません><
ちょうどガラス戸の引き違い部分が真ん中にあり、
切り取ったサイズが合いませんが天保7年(1836)の古今雛、
男雛の足組みも変わっていますね。
こちらは昭和初期の内裏雛、2つ並べた屏風飾りです。
それぞれに作りの違いがよく分かります。
他にも内裏雛や、御殿飾りとともに、
子供田楽などの人形も展示されていました。
桃の節句・・・その花の咲くころが4月3日、
旧暦で行われている「ひなまつり」も残りあとわずかです。
子供の成長を願うまつりは端午の節句へと変わります。
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