筑後吉井おひなさまめぐり
大分県日田市から西へ県境を接する福岡県のうきは市吉井町、
こちらでは「筑後吉井おひなさまめぐり」が開催中!
白壁土蔵の町並みに「おきあげ」や「箱雛」、
江戸時代から伝わるという古雛が飾られています。
もちろん初めて訪れる町でした。
江戸時代、豊後街道の宿場町から明治以降には酒造、
精鑞、製麺で財をなしたという、うきは市吉井町。
街道沿いの落ち着いた町並みを散策。
いきなり普通?のお店にあった「箱雛」に引かれて、
思わず拝見です。
昭和初期の箱雛とあります。
奥から出て見えたおばあちゃん、”これが80年前だよ”と?
指差しされた先には
ガラス窓の傍にあった「おきあげ」です。
昔は材料がなくて厚紙に新聞紙を張って、布切れの切れ端で
人形を作ったと・・・裏を見せてくれました。
まぁ、なんとも風情で味のある町並みです。
こうした町なかを好きなお雛さんを見て歩く・・・
これぞととっておきの贅沢!至福のときです。^^
「箱雛」と立ち並ぶ「おきあげ」、これが一般の飾り方でしょうか?
明治から昭和初期、各家々の女性が手作りしたという・・・
羽子板の押し絵と同じように、着物の端切れを貼り合せて作り、
細く削った竹を取り付け畳のヘリや藁苞に刺して飾ったと。
各家々(お店)では自由に拝見できます。
ただそこはお客さんもあって気を使います。^^
白壁土蔵の町並み
居室のある蔵ということから「居蔵づくり」とも言われようですが、
何度も見舞われた火災から守るために建てられたとも。
やはりガラス越しというのは何所でも避けられません。
歌舞伎役者や浮世絵を題材に作られた「おきあげ」
「流し雛」もありました。
大正雛とありますが綺麗な古今雛です。
町かどに飾られているお雛さんの数々、
「蔵しっく通り」と名付けられていますが車の多い国道沿いです。
そして最後に入った有料のギャラリー。
紹介したい”おひなさん”や「箱雛」、
そして「おきあげ」がたくさんありますが・・・
敢えてこちらを
「日本最大級お雛様」とあります。
150年以上の年月を重ねて現存するお雛様としては
日本一の大きさとされていると・・・説明があります。
江戸末期(1860年頃)の作、
女雛の高さ100cm、横78cm、
男雛の高さ 87cm、横78cmという古今雛です。
衣装、天冠、お顔の作りも特製ですが、
まぁ、あるところにはある・・・でしょうか。
大正時代の「箱雛」、そしてその前に飾られた「おきあげ」。
豪商の家に伝わる豪華な古雛もよろしいが,
町屋に伝わる素朴な田舎雛もまたよし!
どちらもそれぞれに素晴らしいお雛さんでした。
« 天領日田おひなまつり | トップページ | 柳川雛祭りさげもんめぐり »
「お出かけ・ひなまつり」カテゴリの記事
- 中馬のおひなさんin足助(2023.02.25)
- おひなさまめぐり in二見(2023.02.19)
- 叶匠壽庵 寿長生の郷のお雛さん(2023.02.18)
- とよさとひなめぐり 滋賀豊郷町(2023.02.14)
- 海津市歴史民俗資料館(2021.03.13)
「おきあげ」、いいですね~~♪
お土産に期待しています(爆)
投稿: 恵美 | 2010年2月24日 (水) 11時50分
恵美さん
歌舞伎役者の「おきあげ」もたくさんありましたよ。
「おきあげ」人形の飾りは初めてでしたが、
これもまたよろしいなぁ。
土産?「おきあげ」じゃなくて「あげまき」で。(笑)
投稿: 好好爺 | 2010年2月24日 (水) 15時49分
流し雛が チラリと見えましたが、
こちら鳥取の流し雛と そっくりです。
うむ〜・・・・
投稿: きなこ | 2010年2月25日 (木) 10時26分
きなこさん
この流し雛は鳥取と同じですか?
桟俵はこの形が多いようですが、
載せるお雛さんは地方によって違うようです。
鳥取の流し雛がこんな紙のお雛さんなら、
多分その流し雛でしょう。
投稿: 好好爺 | 2010年2月25日 (木) 17時29分