美濃路・起宿
城下町に続いては宿場町です。
西尾ご城下とはなんら関係ないんですが、
聖運寺の”イブキ”についこちらも”イブキ”とこじ付けです。><
愛知県一宮市尾西の起(おこし)、美濃路の起宿です。
市町村合併でややこしくなったんですが、
「一宮市尾西歴史民族資料館別館」の起宿脇本陣跡、
旧林家住宅です(左にその本館があります)。
ここはまたその庭園とともに詳しく紹介しますが、
まずは美濃路の起宿を。
前回とのこじ付け、街道筋にある加納邸の”イブキ”です。
一宮市(旧尾西市)指定天然記念物。
木の規模は分かりませんがやや小ぶりです。
関連上イブキを先に出しましたがこの起宿、
尾張と美濃を結ぶ渡し場のある宿町です。
脇本陣跡の旧林家住宅のすぐ北にある「本陣跡」の碑。
この宿は本陣が問屋、脇本陣が船庄屋を兼ねていて、
それぞれの経営のバランスをとっていたようです。
宿道を行きます。
道がゆるやかに曲がる角にある「船橋跡」の碑。
この宿には上、中、下の3ケ所に渡し場がありますが、
こちらはその下の渡し場。
将軍や朝鮮通信使などの大行列が渡るときに
270艘もの船を木曽川に浮かべ、長さ850mにも及ぶ
日本最大の橋を架けた渡し場で船橋河戸と呼ばれます。
その木曽川に今は濃尾大橋が架かります。
宿場の名残りを残す宿道と道筋の建物。
さらに行くと大明神社の角にある「宮河戸跡」の碑。
起宿の商家が商う物資を運んだ渡し口で
中の渡し場になります。
後ろにある木
大明神社にある”大いちょう”(県指定天然記念物)、
冬ですね~さっぱりしています。^^
その大明神社拝殿
左手をさらに置くに進みますと
本殿の先にあるこちらは”やまがき”(県指定天然記念物)です。
こちらも葉が落ちていますが
これらの木にどれだけのギンナンと柿がなるのでしょうか?
などと思いながら・・・先を行きます。
道は濃尾大橋から来る県道をくぐってさらに先へ・・・。
巨大な常夜灯が建つ金刀比羅社の横に「起渡船場跡」の碑、
ここが起宿の北端になる上の定渡船場です。
この渡し場が常用された渡し口になります。
対岸は美濃国の新井村。
川幅約982m、美濃路はここを船で渡り墨俣宿へと向かいます。
現在は先ほどの濃尾大橋を渡り、
川向こうに見えるこんもりとした森のところまで堤防で迂回します。
美濃路
中山道の垂井宿と東海道の宮宿(熱田)を結んで、
大垣、墨俣、起、萩原、稲葉、清洲、名古屋の7宿がありました。
そのひとつの起宿、
ひょんなことから2年半ぶりにあらためての散策でした。
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