熊野古道・八鬼山越え
年のせいでしょうか?なぜか今回もてっとり早く団体行動でした。
「おわせ海・山ツーデーウオーク」(21・22日開催)の2日目、
「八鬼山満喫コース」に参加してきました。
熊野古道の中でもいちばん歩きたかった「八鬼山越え」です。
本来なら尾鷲側から入るんですが、
会場に戻るために今回は三木里側から入ります。
三木里駅から名柄の集落を抜けて山道へ入ります。
名柄一里塚を見るとそこからしばらくで
「八鬼山峠道」の案内板がありますがここが三木里登り口。
熊野古道の魅力はその苔むす石畳、
その石畳の道は登り口からすでに続いています。
団体行動といっても途中からばらばらの気楽なもので、
ひとりでホイホイと気持ちよく登って行きます。
途中にある「明治道」との分岐、ここから「江戸道」へと入ります。
ホイホイと来たのはここまででした><
ここから急峻な登りが始まります。
いきなりの木の根道、これも古道の魅力のひとつ。
余裕は次第になくなり、ただひたすら前へ前へと差し出す足(大汗;)
ようやく着いた「十五郎茶屋跡」、
眼下に見える三木里の集落と海にホッと一息入れます。
ここからまだまだ続く難所の八鬼山?
この江戸道は近年見つかった古道で関係者により
補修、整備されたそうで、ロープや鎖場のある山道です。
その道を頂上まで登って一山越えます。
山頂に整備された「さくらの森広場」、
これが山頂かと思うほどの芝生広場です。
絶景が待っていました!
中央に見えるのは九鬼の集落、突き出た半島は茜の森。
案内板には現在地652mとあります。
そして左側にははるかに望む志摩半島、
手前には尾鷲市、元須賀利に先端が寺島・・・だそうですが?
小休止で食事のあとは・・・八鬼山越えて尾鷲へと下ります。
杉林の明るい尾根道をしばらく歩くと明治道との分岐三木峠、
再び急な石畳の道を慎重に下ります。
途中の「荒神堂と荒神茶屋跡」、
西国三十三所第一番札所の前札所として多くの人が参ったと。
この八鬼山越え、尾鷲側には町石を兼ねた多くのお地蔵さん、
(はじめは野仏かと思いました^^)があります。
お地蔵さんを確認しながら下りて行くと
やがて九鬼集落への分岐になる九木峠。
またまた急な石積みの道を下りるとすぐに巨岩が現れます。
蓮華石と烏帽子石と呼ばれる大きな石、
手前が蓮華石、後方の縦長を烏帽子石というそうです。
そして八鬼山越えのハイライト「七曲り」の石畳。
もっとも勾配がきつい難所中の難所といわれるところ、
苔むす石畳の急坂が280m続きます。
曲がり角に「曲点」と刻まれた石標が埋められていますが、
今回は下りでしたが・・・。
この七曲りを過ぎると八鬼山の見どころは山麓辺りに移ります。
途中に点在する「行倒れ供養碑」や「一里塚跡」など見ながら、
尾鷲側登り口まで滑って転ばぬように無事を祈るだけでした。
最後に、この「八鬼山道」の石畳
なかでももっとも施工当時の面影をよく残すといわれる・・・
そんな石畳がこの50mの区間だそうです。
その感触を確かめながら
ようやく越えた八鬼山でした。
念願の熊野古道・八鬼山越え!
どちらから越えても最大の難所に変わりはありませんでした。
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♪ 列車を何度か乗り継いで 熊野古道をひとり旅
切れぬ未練に振り向けば 足を取られる木の根道 ♪
♪ ままになるなら あの八鬼山を ヨイソレ
鍬でならして 通わせる ノンノコサイサイ ♪
もし八鬼山がもっとなだらかな山だったら
尾鷲の恋の歴史もずいぶん変わったいたろうに…!
投稿: 茶太郎 | 2009年11月27日 (金) 07時32分
茶太郎さん
水森かおりは別にして・・・
>♪ ままになるなら あの八鬼山を
そうなんです^^その碑がありましたがカット><
この山を砕くには若き男女の恋の力、
恋年老いた身にはこたえましたわ、ハハハ^^
投稿: 好好爺 | 2009年11月27日 (金) 19時48分