’09 米原曳山まつり
今年もまた「米原曳山まつり」の季節がやってきました。
今年の山車は「松翁山組」、
演目は「銘刀石切仏御前 三段目~西八条館の段」。
” 平家物語に出てくる白拍子の妓王と仏の物語に、
男の世界をないまぜにしたものと・・・”あります。
毎年楽しみにしている子供歌舞伎!
今年は祭囃子の曳山囃子(シャギリ)もあって例年とは違います。
さて、子供歌舞伎の始まりは三番叟から、
小学一年生の演技です!
そして本題へと入ります。
天下の権を握った平清盛と愛妾白拍子”妓王”の前に、
京の都で名高い白拍子”仏”が舞を見てほしいと訪れます。
”妓王”の勧めで唄い、踊る”仏”に魅了される清盛。
端折りますが・・・、
このため清盛から追い出された”技王”はその気持ちを障子に
筆書きして館を去ります。見せ場です!
清盛のわがままな振る舞いに、
平家の行く末を案じる清盛の嫡男重盛と家来の瀬尾太郎、
一方では屋敷を出たい仏御前。
そして清盛暗殺を狙い館で働く兵太夫が源氏ゆかりの金王丸と
見抜いていた重盛・・・物語は一気に盛り上がっていきます。
過去に金王丸に助けられた重盛、
助けたことを悔やむ金王丸、テンポの早い二人のやりとり。
衣装の引き抜きも見事に決まって!
ここは最大の見せ場です。
過去にあった数奇の運命と流転の中で、
二人は今度源平が戦うときこそ本当の勝負をと約束します。
きたるべくその戦いに思いを馳せながらも
戦いのない世を願いながら・・・仏御前を小松に送る金王丸、
そして重盛と瀬尾太郎との別れでした。
いつものことながらも小学生の熱演には驚きです。
「米原曳山まつり」。
今年は石川県小松市で、曳山こども歌舞伎の指導をされている
市川団四郎氏の振り付けによる、
例年とはまた違った演出の子供歌舞伎を堪能しました。
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