近江中山芋くらべ祭り
近江日野町中山の野神山で1日に行われた「芋くらべ祭り」です。
中山の東西の集落が神前で里芋の茎の長さを競い合う祭りで、
他にはない天下の奇祭といわれています。
2時間に及ぶ祭りの模様からその一部分を紹介します。
日野町中山にある「熊野神社」、
まずここで神事が行われます。
拝殿に置かれたこの日の祭りに使われる供え物?
神と参加する山若と呼ばれる若衆達との宴の膳でもあります。
この日の主役、竹に結わえられた東西地区の里芋が
神社に運ばれてきました。
このあと盃の儀、三々九度が行われます。
そして里芋は山若たちに担がれて神社を出ます。
東西の集落がそれぞれに別の道を1キロほど離れた
祭場の野神山に向かいます。
西谷地区の里芋を追っかけました。
どこにででもある日本の原風景?
稲穂の揺れるのどかな道を行きます^^
野神山の祭礼場所に着きました。
前もって準備された祭場は石が敷き詰められています。
ここから長~い祭りが始まります。
神輿に山車が出る祭りが動としたら、この祭りは静の祭です。
東西地区7人ずつの山若と呼ぶ青年たちは、
神に膳を捧げ、拝し、自分達にも膳を配って神とともに
宴をします・・・三々九度の繰り返しがあって、
神の角力へと続いていきますが・・・途中を省きます^^
祭りのハイライト!芋くらべです。
東西どちらが長いか・・・、
「じょうじゃく」といわれるものさしで芋を計る。
その計り方、
東西の三番丈と呼ばれる山若が務めますが、
酔っぱらったような独特の仕草で芋を計っていきます。
最後はお互い相手の芋を計ります。
計り終わって・・・、結果は東の勝!
東西が芋の交換、東が勝てば不作とか。
山若全員が神に拝して神事は終わりました。
800年以上の伝統があるこの祭りは、
素朴な農民の野神を祀る祭りとして日野の中山東西の集落に、
親から子へ、子から孫へと受け継がれています。
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